HOME > 食品を上手に冷凍保存・解凍する方法 > じゃがいもを生のまま1個丸ごと冷凍保存したら味や食感はどうなる?検証したら驚きの結果に!
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じゃがいもはまるごと1個そのまま冷凍保存することは可能なのか、味や食感はどうなるのか、気になったので実際に試してみることにしました。
まずはこちらが買ってきたばかりの生のじゃがいもです。色もよく触ってもしっかりと固さがあります。
こちらを金属トレイの上に乗せて冷凍保存します。金属トレイは熱伝導率が高いので、乗せて冷凍保存することで急速冷凍することができます。
ある程度しっかりと冷凍できたら、今度は冷凍用の保存袋に入れなおしてそのまま冷凍保存します。
こちらは冷凍して2週間たったじゃがいもです。表面には霜がついて白っぽくなっています。
生のじゃがいもと比べるとこんな感じです。左は生のじゃがいもで右は冷凍したじゃがいもです。白く霜がついている様子がよくわかるかと思います。
もともと固いじゃがいもですが、冷凍することでさらに固くカチカチになっています。試しに冷凍のじゃがいもを叩いてみると、コンコンと金属のような音がします。こちらを解凍してみることにします。
こちらは生のじゃがいもを冷凍したので、食べる場合は一度加熱が必要です。そこで解凍は加熱解凍で行います。加熱はレンジを使って行います。このように耐熱容器に入れ、ラップをします。あとはレンジで加熱します。
重さは140gほどだったので生のじゃがいもを加熱する場合は600Wで4分30秒ほど加熱します。ただこちらは中までカチカチに冷凍したじゃがいもなので、600Wで7分ほど加熱しました。
こちらはレンジで加熱した冷凍した生のじゃがいもです。
カットした断面はこんな感じです。中までしっかりと火が通っています。
ちなみに比較のために生のじゃがいもも同じようにレンジで加熱しました。加熱時間は4分30秒です。こちらはレンジで加熱した生のじゃがいもです。
カットした断面はこんな感じです。こちらも中までしっかりと火が通っています。
並べてみるとこんな感じです。断面はどちらもそんなに違いはありません。
気になる味の方ですが、まずは生のじゃがいもをレンジで加熱したものを食べて見ることにします。このように食べやすいようにカットしました。食べて見たところ食べてからじわっとじゃがいもの濃厚な味が口の中に広がり、おいしかったです。食感はしっとりとしてなめらかです。
次に冷凍した生のじゃがいもをレンジで加熱した方を食べて見ることにします。こちらも食べやすいようにカットしました。食べて見たところ食べてすぐは味はせず、しばらくしてうっすらとじゃがいもの味が口の中に広がる感じです。
じゃがいもの味自体はかなり薄くなってしまっています。食感は生をレンジで加熱したものに比べるとややしっとり感が弱いです。
調べてみたところじゃがいもは0度以下で冷凍すると、含まれるでんぷんが壊れてしまい、味が大きく落ちてしまうそうです。実際に冷凍して加熱解凍したものを食べて見ても味は大きく落ちていました。
ちなみにそれぞれの味や食感の特徴をまとめるとこんな感じです。
今回の検証についてはこちらの動画でも取り上げているので、よかったら合わせて参考にしてみてください。
ちなみにじゃがいもを冷凍保存する場合は、まずは皮をむいてから乱切りにします。
これを耐熱容器に入れ、じゃがいも100gあたりで小さじ1の水を振りかけます。この上からラップをしてレンジで100gなら600Wで3分、500Wなら3分40秒加熱します。
冷めるまで待ってから冷凍用保存袋に入れます。これで冷凍すれば味や食感をかなり維持したまま冷凍保存が可能です。詳しい検証動画については概要欄にリンクを貼っておくので、あわせて参考にしてみてください。
詳しくはじゃがいもの冷凍保存、生、レンジのどれが正解なのかを検証してみたで解説しているので、併せて参考にしてみてください。
今回はじゃがいもを丸ごと1個、生のままそのまま冷凍して解凍したら、味や食感はどうなるのかを検証してみました。
結果は丸ごと生のまま冷凍してレンジで加熱解凍すると、味や食感はかなり落ちてしまいます。冷凍するなら加熱調理してから冷凍保存するようにしましょう。