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カットして余ったじゃがいもの保存方法の効果を検証してみたら驚きの結果に
はじめに
じゃがいもも中途半端に使いきれなくて半分だけ余ったという経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。カットしたものを保存する場合、保存の仕方が悪いと鮮度が落ちるのも早くなります。
そこで今回はカットしたじゃがいもを少しでも長持ちさせるための保存方法を実際に実施してみて、その効果を検証します。
今回試す保存方法
ラップとポリ袋に入れて保存
今回は2つの保存方法と何もしないで保存する方法を実践して見て、その違いを検証します。1つ目は全体をラップで包みます。
ポリ袋に入れて軽く口をしめ、冷蔵庫の野菜室で保存します。
ポリ袋に入れて保存
もう一つはラップはせずにそのままポリ袋に入れ、冷蔵庫の野菜室で保存します。
何もしないで保存
そして最後は保存方法の効果を比較するために何もしないで冷蔵庫の野菜室で保存します。
ラップとポリ袋に入れて保存した結果は？
ラップとポリ袋に入れて保存したカットしたじゃがいもの見た目の変化
まずは今回ためすカットしたじゃがいもの初日の状態をチェックします。初日は皮もしっかりとハリがあります。
3日目の変化ですが、ラップしてポリ袋に入れた方は見た目には特に大きな変化は見られません。
5日目の変化ですが、ラップで包んでポリ袋に入れて保存した方は、見た目は特に大きな変化は見られません。
1週間目の変化ですが、ラップで包んでポリ袋に入れて保存した方は、見た目は特に大きな変化は見られません。
2週間目目の変化ですが、ラップで包んでポリ袋に入れて保存した方は、見た目は特に大きな変化は見られません。
並べるとこんな感じです。左上はラップとポリ袋に入れて保存するカットしたじゃがいも1日目で、上真ん中は3日目のもの、右上は5日目のもので左下は1週間目のもの、右下は2週間目のものです。並べても特に違いは見られません。
ラップとポリ袋に入れて保存したカットしたじゃがいもの断面の変化
断面の変化も見ていきます。まずは1日目です。断面もみずみずしい状態です。
こちらは3日目です。断面は乾燥してよった色もやや黒っぽくなっています。断面に関してはラップをしても乾燥してくるようです。
こちらは5日目です。断面は若干ふちで少し茶色に変色してい部分が見られますが、全体的にはそこまで大きな変化はありません。
こちらは1週間目です。断面は5日目からはそこまで変化はありません。
こちらは2週間目です。断面も1週間目と比べると少し色が暗くなってきています。
並べるとこんな感じです。左上はラップとポリ袋に入れて保存するカットしたじゃがいもの断面1日目で、上真ん中は3日目のもの、右上は5日目のもので左下は1週間目のもの、右下は2週間目のものです。1週間目と比べるとやや色実が暗いのがわかるかと思います。
ちなみに断面を2mmほどカットしてみると、中はきれいでみずみずしい状態でした。断面の乾燥が気になる場合は少しカットしてから利用するといいです。
ラップとポリ袋に入れて保存したカットしたじゃがいもの重さの変化
重さの変化も見ていきます。初日の重さは88.5gで、3日目は88.4g（-0.2％）、5日目は88.4g（-0.2％）、1週間目は88.3g（-0.3％）、2週間目は88.3g（-0.3％）です。2週間たっても重さはほとんど変わっていません。しっかり乾燥を防げているのがわかります。
| 経過日数 | 重さ（増減率） |
|---|---|
| ラップとポリ袋で保存したジャガイモ1日目 | 88.5g |
| ラップとポリ袋で保存したジャガイモ3日目 | 88.4g（-0.2％） |
| ラップとポリ袋で保存したジャガイモ5日目 | 88.4g（-0.2％） |
| ラップとポリ袋で保存したジャガイモ1週間目 | 88.3g（-0.3％） |
| ラップとポリ袋で保存したジャガイモ2週間目 | 88.3g（-0.3％） |
ポリ袋に入れて保存した結果は？
ポリ袋に入れて保存したカットしたじゃがいもの見た目の変化
次はカットしたじゃがいもをラップには包まず、そのままポリ袋に入れて保存した場合の変化を見ていきます。まずは1日目です。
こちらは2週間目です。見た目はそんなに変化はありません。
並べるとこんな感じです。左上はポリ袋に入れて保存するカットしたじゃがいも1日目で、上真ん中は3日目のもの、右上は5日目のもので左下は1週間目のもの、右下は2週間目のものです。並べても特に違いは見られません。
ポリ袋に入れて保存したカットしたじゃがいもの断面の変化
次は断面の変化です。まずは1日目です。
こちらは3日目です。断面はやや乾燥してきています。
こちらは5日目です。断面もそんなに変化は見られません。
こちらは1週間目です。断面はやや色が暗くなってきています。
こちらは2週間目です。断面は一部がこげ茶色っぽく変色してきています。
並べるとこんな感じです。左上はポリ袋に入れて保存するカットしたじゃがいもの断面1日目で、上真ん中は3日目のもの、右上は5日目のもので左下は1週間目のもの、右下は2週間目のものです。だいぶこげ茶色に変色した範囲が広がっているのがわかるかと思います。
こちらも断面を2�个曚疋�ットしてみると比較的奇麗でみずみずしい状態ですが、一部は少し茶色っぽくなっています。
さらに皮をむいてみるとこのように反対側まで変色が進んでいました。
中はこんな感じです。この部分はカットして残りを利用しました。
ポリ袋に入れて保存したカットしたじゃがいもの重さの変化
重さの変化も見ていきます。初日の重さは89.0gで、3日目は89.0g、5日目は88.8g（-0.3％）、1週間目は88.3g（-0.8％）、2週間目は88.2g（-0.9％）です。
こちらも2週間たっても重さはほとんど変わっていません。ポリ袋だけでもしっかりと乾燥は防げるようです。
| 経過日数 | 重さ（増減率） |
|---|---|
| ポリ袋で保存したジャガイモ1日目 | 89.0g |
| ポリ袋で保存したジャガイモ3日目 | 89.0g |
| ポリ袋で保存したジャガイモ5日目 | 88.8g（-0.3％） |
| ポリ袋で保存したジャガイモ1週間目 | 88.3g（-0.8％） |
| ポリ袋で保存したジャガイモ2週間目 | 88.2g（-0.9％） |
そのまま保存した場合は？
そのまま保存したカットしたじゃがいもの見た目の変化
次はカットしたじゃがいもをラそのまま野菜室で保存した場合の変化を見ていきます。まずは1日目です。
こちらは3日目です。断面に近い部分の皮にしわがだいぶよってきています。
こちらは5日目です。こちらはカットした断面に近い部分はさらにしわがよってきています。断面に近い部分は触るとハリも弱まり、だいぶ柔らかくなってきています。
並べるとこんな感じです。左はそのまま保存するカットしたじゃがいも1日目で、真ん中は3日目のもの、右は5日目のものです。徐々にしわが寄ってきているのがわかるかと思います。見た目にもかなり変化してしまっているので、そのまま保存する方の検証は5日目までとします。
ちなみにそのまま保存したカットしたジャガイモ5日目と、ポリ袋に入れて保存したカットしたじゃがいも2週間目、ラップしてポリ袋に入れて保存したカットしたじゃがいも2週間目を並べるとこうなります。
そのまま保存したものがかなり乾燥しているのがわかるかと思います。
そのまま保存したカットしたじゃがいもの断面の変化
次は断面の変化を見ていきます。まずは1日目です。
こちらは3日目です。断面に近い部分の皮にしわがだいぶよってきています。
こちらは5日目です。断面はさらに周囲が黒く変色してきています。ちなみに黒く変色するのはジャガイモに含まれる色素成分のポリフェノールが、空気に触れて酸化することで起こるようです。
並べるとこんな感じです。左はそのまま保存するカットしたじゃがいもの断面1日目で、真ん中は3日目のもの、右は5日目のものです。だいぶ変色が進んでいるのがわかるかと思います。
食べても問題ないようですが、見た目にもあまりよくはないので、変色した部分を2、3mmほどカットしてみました。するとこのように奇麗でみずみずしい断面が出てきました。
カットしたジャガイモ断面が変色した場合もこのように少し断面をカットすることで問題なく使えそうです。
そのまま保存したカットしたジャガイモの断面5日目と、ポリ袋に入れて保存したカットしたじゃがいもの断面2週間目、ラップしてポリ袋に入れて保存したカットしたじゃがいもの断面2週間目を並べるとこうなります。
こちらもやはりそのまま保存したジャガイモの変色が目立ちます。ただポリ袋に入れて保存したものも一部がだいぶ変色してきています。一方ラップしてポリ袋に入れたものは断面の変色もかなり抑えられています。
そのまま保存したカットしたじゃがいもの重さの変化
重さの変化も見ていきます。初日の重さは97.5gで、3日目は90.4g（-7.3％）、5日目は86.4g（-11.4％）です。
こちらは5日しか経過していませんが、2週間ラップとポリ袋に入れて保存したじゃがいもの重さ88.2g（-0.9％）と、2週間ポリ袋に入れて保存したじゃがいもの重さ88.2g（-0.9％）と比べるとかなり減ってしまっています。
| 経過日数 | 重さ（増減率） |
|---|---|
| そのまま保存したジャガイモ1日目 | 97.5g |
| そのまま保存したジャガイモ3日目 | 90.4g（-7.3％） |
| そのまま保存したジャガイモ5日目 | 86.4g（-11.4％） |
カットしたじゃがいもの保存方法については以下の動画でも詳しく解説しているので、併せて参考にしてみてください。
カットした使いかけのじゃがいもを冷凍保存する
マッシュポテトにして茹でてから冷凍保存
今回はカットしたじゃがいもを生のままいかに鮮度を保って保存するかを実践し、その効果を検証してみましたが、冷凍保存しておくことも可能です。冷凍保存なら長期保存も可能です。
ただじゃがいもはそのままだと含まれる水分が解凍するときに抜け出てスカスカになり、もそもそとした食感になるのであまりおいしくありません。そこで冷凍保存する場合は、マッシュポテトにしてから冷凍するといいです。これで1か月は保存が可能です。
まずはジャガイモの皮をむいて乱切ります。次に鍋に水を入れて沸騰させ、ジャガイモを加えて中火で15分〜20分ほど茹でます。
竹串を刺してみて、すっと入るぐらいに柔らかくなったら鍋から取り出し、ボウルに移します。
熱いうちにマッシャーですりつぶします。
次に鍋に牛乳とバターを入れて弱火で温め、そこにマッシュポテトを加えて汁けが少なくなるまでよく混ぜ合わせます。最後に塩で味付けしてマッシュポテトの出来上がりです。
- じゃがいも … 2個（200g）
- バター … 大さじ1
- 牛乳 … 50cc
- 塩 … 少々
マッシュポテトの冷凍保存
マッシュポテトが冷めたら小分けにして、それぞれ平たく正方形に伸ばしてラップで包み、冷凍用保存袋にいれて保存します。保存は1か月ほど可能です。
- 使う道具 - ラップ、冷凍用保存袋
- 保存方法 - ラップで小分けにして保存袋で冷凍保存
- 保存期間 - 1ヵ月
じゃがいもの鮮度を見るポイント
まず購入段階で鮮度のいいものを選ぶのも、カットしたじゃがいもを長持ちさせるためには重要です。そこでおいしくて鮮度のいいじゃがいもを見分けるポイントを紹介します。
ふっくらとして丸みがあり、しわや傷の少ないもの、表面がなめらかで凹凸の少ないものがいいです。また芽や皮が緑がかっていないもの、触ってみて固さや重量感があるものも良品です。くわしくはおいしいじゃがいもの見分け方・選び方でも解説しています。
まとめ
ラップで包む効果は大きい
今回はカットしたじゃがいもを保存する方法がほんとに効果があるのかを、保存方法を実践した方としない方で比較して検証してみました。結果は歴然としていて、何もしないで保存した方は乾燥が進んで表面もだいぶしなびてきて、さらに断面もだいぶ変色が進んでしまいました。
ポリ袋に入れたほうは、2週間たっても見た目にはあまり変化は見られず、ハリや固さもしっかりと維持しています。ただ断面は2週間でやや変色が進んでしまいました。
一方ラップをしてからポリ袋に入れて保存したものは、見た目の変化があまり見られないのはもちろんのこと、断面も比較的変色も少なくて済んでいます。なので保存するならこちらの方法がおすすめです。
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この記事を書いた人
その他の野菜のカット保存、使いかけ保存
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