HOME > 間違った野菜の保存方法 > ほうれん草が溶けて異臭が!間違った保存法でこんなことに!
|
ほうれん草も保存の仕方が悪いと葉が腐敗してとけてくることがあります。またこうなると異臭もしてきます。今回は葉が溶けて異臭がしてきたほうれん草の保存の失敗談と、正しいほうれん草の保存方法を紹介します。
ほうれん草は乾燥に弱い野菜なので適度な湿度が大切です。そこで乾燥しないようにポリ袋に入れて軽く口をしめます。
これを常温で段ボールの中に立てて保存します。
結果的に常温で保存したのがよくなかったわけですが、まずは初日の状態です。ほうれん草もハリがあり、みずみずしい状態です。
重さは41.1gです。
この日の気温は23度で、湿度は67%でした。
こちらは3日後の状態です。まだこの段階では特に大きな変化は見られません。葉もしっかりとハリがありみずみずしさもキープできているので、この段階では以外にもほうれん草は常温でも大丈夫なんだと思っていました。
並べてみるとこんな感じです。左が初日のほうれん草で右が3日目のほうれん草です。そんなに違いが見られないのがわかるかと思います。
重さは40.2gで、初日の41.1gからは2.2%減少しています。
ちなみにこの日の気温は20度で、湿度は62%でした。
こちらは5日目の状態です。3日目までは問題なく保存できていたように見えたのですが、ここにきて一気に変化がありました。ポリ袋を開けた瞬間、異臭がしはじめ、中のほうれん草を見ると、一部で色が変わって溶けている部分が見られます。おそらく腐敗によって溶けたものと思われます。
並べてみるとこんな感じです。左が初日のほうれん草で真ん中が3日目のほうれん草、右は5日目のほうれん草です。部分的に変色して溶けているのがよくわかるかと思います。
やはりほうれん草は常温で保存すると傷みも早くなり、目に見えて腐敗も進んでくるようです。
ちなみに重さは39.1gで、初日の41.1gからは4.9%減少しています。
この日の気温は20度で、湿度は62%でした。
腐敗により溶けてきた部分を大きくカットすれば、まだ食べれそうな気もします。ただ異臭も結構していて、目に見えない部分で腐敗している個所もあるかもしれないので、今回は全部捨てることにしました。
常温で保存する方法では5日目で腐敗して葉が溶けてしまったので、次は同じようにポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存することにします。
まずは初日の状態です。
保存して5日目になっても、見た目には特に大きな変化は見られません。葉も溶けている部分もなく、異臭もしません。
並べるとこんな感じです。左は冷蔵庫の野菜室で保存する初日のほうれん草で、右は5日目のものです。並べて見てもそんなに違いがないのがわかるかと思います。
重さは42.7gで、初日の44.9gからは4.9%減少しています。
こちらはポリ袋に入れず、そのままの状態で冷蔵庫の野菜室で保存して、3日間たったほうれん草です。
最初の状態と並べるとこんな感じです。左は初日のほうれん草で、右は3日目のほうれん草です。最初の状態と比べるとかなり乾燥して、しなびているのがわかるかと思います。
重さは18.1gで、初日の26.5gからは31.7%減少しています。
このように何もしない場合だと乾燥がだいぶ進んでしまいます。一方でポリ袋に入れて保存すれば5%ほどの減少に抑えることができます。なので保存するならこちらのポリ袋に入れて保存する方法をおすすめします。
ちなみに新鮮なものならポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存することで、2週間は保存ができます。
今回の失敗談についてはこちらの動画でも取り上げているので、よかったら合わせて参考にしてみてください。
またほうれん草の保存方法全般についてはほうれん草の保存方法と保存期間、長持ちのコツでも詳しく解説しています。
今回はほうれん草の保存法に失敗して葉が溶けて異臭がしてしまった失敗談について取り上げました。ほうれん草は低温下での保存に適していて、常温だと3日目まではまだしも、5日目には腐敗して葉が溶けてきます。
なので保存するなら冷蔵庫の野菜室で保存するといいです。ちなみにポリ袋に入れないで保存すると、すぐに乾燥してしなびてしまうので、保存する場合はポリ袋に入れて保存するようにしましょう。