ほうれん草といっても葉や茎、根元で味や食感は異なるって知ってました?実際どのように違うのかを今回食べ比べて見て検証してみることにします。
まずはほうれん草を茹でて見ることにします。茹でる前にまずほうれん草を水で洗います。この際根元や根の部分もしっかりと土を洗い流すことで、この部分も問題なく食べることができます。
根元部分は骨の形成や代謝に関わるミネラルのマンガンも豊富に含まれるので、捨ててしまう方もいらっしゃるかと思いますが、できるなら捨てずに一緒にいただきたいものです。
それでは実際に洗っていきます。まずはこのようにボウルに水をためて根元の部分を水に浸けます。あとはしっかりとゆすいでやれば土を落とすことができます。
こちらのほうれん草は出荷段階でかなりきれいに洗われていましたが、このようにゆすいだ後の水に少し土が浮いているのがわかるかと思います。 あとは全体をさっと流水で洗います。
鍋に水を入れて水1リットルに対して大さじ1の塩を加えて火にかけます。沸騰したらほうれん草の茎の部分をつけて30秒茹でます。
続いて全体を浸して30秒茹でたら取り出してさっと流水にさらします。あとは水けをよく絞ります。
茹でたほうれん草の葉の部分、茎の部分、根元の部分と切り分けます。それでは実際に食べ比べていきます。
まずは葉の部分です。ほうれん草の香りや風味がかなり強く出ていておいしいです。
次は茎の部分です。こちらは葉に比べると風味や香りは大分穏やかですが、一方で甘みが強く食感もみずみずしいです。
最後に根元や根の部分を食べて見ます。こちらは実が詰まっていてシャキシャキとした食感で、根の部分はごぼうに似た食感になっています。味の方は根の部分も特に苦みなどはなく、茎の方と同じくらい甘みがあっておいしいです。
それぞれの部位の味の違いをまとめるとこんな感じです。
ちなみにほうれん草は根元がピンク色のものは甘みが強くておいしいといわれています。その理由は寒くなるとほうれん草は凍らないように糖分を蓄える性質があるからだそうです。
さらに寒くなると色素成分のベタシアニンを生成し、それにより茎の根元や根の部分がピンク色に染まっていくそうです。なのでピンクに染まったものは甘みも増しておいしいそうです。
気になったのでこちらも茹でて見て、葉、茎、根元で味はどんな感じなのかを食べ比べて見ます。こちらは葉の部分です。葉の根元が緑色のものと同じくらいほうれん草の風味や香りがあっておいしかったです。
こちらは茎の部分です。こちらは甘みがあってみずみずしさもありおいしかったですが、葉の根元が緑色のものに比べると甘みは少し強くておいしかったです。
こちらは根元の部分です。こちらはシャキシャキとした食感、ごぼうに似た食感があり、さらに味も甘みがあっておいしかったです。根元が緑色のものに比べるとそんなに味に違いはありませんでした。
3つの部位で根元が緑色のものと比べて見ると葉や根元の部分は味にそんなに違いはなくて、茎の部分はややピンク色のものの方が甘みが強かったです。
ちなみに今回の検証についてはこちらの動画でも取り上げているので、よかったら合わせて参考にしてみてください。
今回はほうれん草は葉や茎、根元などの部位によって味や食感が本当に違うのかどうかを検証しました。食べ比べて見たところ、確かに各部位でそれぞれ味や食感に違いはありました。
普段何気なく全部の部位を一緒に食べていましたが、別々に食べて見るとそれぞれで味や食感に違いがあったのは驚きでした。今回の検証を参考にしていただけると幸いです。