HOME > 食材の加熱調理の疑問 > ゴーヤは茹でるのとレンジでどっちが正解?検証してみたら驚きの結果に!
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ゴーヤは下処理で茹でてから使うこともよくあります。通常鍋に水を入れて火にかけ、そこにゴーヤを加えてゆでますが、他にもレンジで加熱する方法もあります。
どちらがいいのか気になったので、今回は両者を比較してみて味や食感の違いを実際に検証してみることにします。
まずはゴーヤを茹でてみることにします。ゴーヤを半分にカットして、スプーンなどで種とワタをくりぬきます。
つぎに5mm幅ほどに薄切りにします。こちらは薄切りにしたゴーヤで100.0gあります。
次にゴーヤの苦み取りをします。ゴーヤをボウルに入れ、ゴーヤ100gに対して塩小さじ1/4と砂糖小さじ1を加え、よく混ぜ合わせます。このまま10分ほど置いておきます。
こちらは10分置いたものです。10分置くことで水分とともに苦み成分も出てきます。
あとはざるでさっと水洗いします。茹でる場合は水洗いは省略していいです。
つぎに鍋に水を入れ、水1リットルに対して塩大さじ1を加えて沸騰させます。
沸騰したらゴーヤを加えて1分ほど茹で、ざるに上げます。
こちらは茹でたゴーヤです。少ししなっとして、水分を吸収してしっとりとしています。
重さは100.7gです。重さは0.7%増えて、当所の100gの100.7%になっています。
今回はゴーヤの苦みを抑えるのに塩と砂糖を使いましたが、塩だけの場合と砂糖だけの場合はどうなのでしょうか。実際に検証してみました。
結果は塩だけでも苦みを抑える効果はありますが、砂糖の場合と比べると若干弱いです。ただ砂糖は砂糖で、甘みが結構あるのでゴーヤの味自体が隠れてしまいます。
一方塩と砂糖を加えたものは、砂糖並みに苦みを抑える効果があり、さらに塩によって砂糖の甘さも抑えられて、ゴーヤの味も十分引き立ちます。なのでやはりおすすめは塩と砂糖を加えたものです。
ちなみに塩、砂糖、塩と砂糖を加えた時の苦みを抑える効果や、茹でる、レンジで加熱、炒めた時の苦みを抑える効果の違いについてもゴーヤの苦みを取るなら塩、砂糖、塩と砂糖のどれが正解?茹でる炒める水にさらすは効果あるの?で詳しく検証しているので、こちらも併せて参考にしてみてください。
次はゴーヤをレンジで加熱します。こちらも薄切りにします。こちらは薄切りにしたゴーヤで、重さは100.0gです。
こちらも苦み取りの下処理をしたら、耐熱容器に入れて上からラップをふわっとのせます。
これでレンジにかけます。時間は600Wなら1分30秒、500Wなら1分50秒です。
こちらはレンジで加熱したものです。少ししなっとして表面はぱさっとしています。
重さは93.5gです。重さは6.5%減って、当所の100.0gからは93.5%になっています。茹でた場合が0.07%増だったので、重さに関してはレンジにかけた方が水分が飛んで軽くなっています。
ちなみに茹でた後のゴーヤ、レンジにかけた後のゴーヤを並べるとこんな感じです。茹でたほうがやや水っぽい感じがします。
気になる味や食感の違いですが、実際に食べ比べてみたところ、レンジの方は若干苦みは残ってはいますが、ゴーヤの風味や香りがしっかりとあり、味も濃厚です。
一方茹でた方ですが、ゴーヤの苦みはほとんどありませんが、全体的にかなり薄味でたんぱくな感じになっています。ここまで差が出るのかと正直驚きました。
水にずっと浸けていたことで、苦み成分が抜けるとともに、栄養成分がかなり出てしまったのかもしれません。
それぞれの味の特徴をまとめるとこんな感じです。
ゴーヤの苦みがとにかく苦手という方は茹でるほうでもいいかもしれません。ただレンジで加熱した方も苦み取りの下処理をしているので、そこまで苦みは強くはありません。しっかりとゴーヤの風味や香りを楽しみたいなら、レンジで加熱する方法をおすすめします。
ちなみに今回の検証についてはこちらの動画でも取り上げているので、よかったら合わせて参考にしてみてください。
今回はゴーヤを茹でた場合とレンジで加熱した場合でどちらがいいのかを検証してみました。結果ははっきりと表れました。茹でた方はかなり味は薄味で、一方レンジで加熱した方は味も濃厚で、香りもしっかりとあります。
苦みをしっかりと取りたい方は茹でた方法がいいかもしれませんが、ゴーヤ本来の味や香りをしっかりと楽しみたいならレンジで加熱する方法をおすすめします。