ゴーヤといえば苦みが特徴の野菜でニガウリともよばれています。そんなゴーヤですが緑の濃いものと薄いものならどちらの方がより苦みが強いのでしょうか。
気になったので今回は実際に食べ比べて見て味や苦みの違いを確かめてみることにします。
まずは近所の産直で同じゴーヤ売り場で売られていた緑の色の濃いゴーヤと緑がやや薄めのゴーヤを買ってきました。こちらは緑の濃いゴーヤです。
こちらは緑の薄いゴーヤです。どちらもその日に獲れた新鮮なものです。
並べるとこんな感じです。色の差がよくわかるかと思います。このぐらいの色の差で果たしてどの程度味や苦みが変わってくるのでしょうか。
それでは実際に調理していきます。まずはこのように半分にカットします。こちらは緑が濃いゴーヤを半分にしたものです。熟しているのか種は一部がやや黄色みがかっていて、ワタの方も少しスカスカしています。
一方こちらは緑がやや薄めのゴーヤを半分にカットしたものです。種の変色はそんなになくて、ワタも濃い緑の方に比べると比較的つまっています。もしかしたら色味と熟し具合が相関しているのかもしれません。
次に濃い緑のゴーヤとやや薄めの緑のゴーヤの種とワタをどちらもこのようにくりぬきます。
これを5mm幅ほどに半月切りにします。こちらは緑の濃いゴーヤを半月切りにしたものです。食べてみたところゴーヤの味と苦みがしっかりありました。食感は適度なハリとみずみずしさでよかったです。
一方こちらはやや薄めの緑のゴーヤを半月切りにしたものです。食べてみたところゴーヤの味はありますが苦みがかなり少ないです。
食べる前は緑が薄いとはいえそこまで味や苦みには差が出ないんだろうなと予想していました。なので食べた瞬間にこんなに差があるのかとビックリしました。
食感の方はこちらも適度なハリとみずみずしさでよかったです。
2つを食べ比べて見た感想は味や食感についてはそんなに差はありませんが、苦みの方はかなり差がありました。苦みの差を星で表すと濃い緑のものが星5なら、やや薄めの緑のゴーヤは星2.5ぐらいでした。
このぐらいの色味の差でこんなにも違いが出るのかと正直驚きました。苦みが苦手な方は緑のやや薄めなゴーヤは生でもだいぶ食べやすいと思います。一方でゴーヤの苦みが好きな方は緑のやや薄めなゴーヤでは少し物足りなく感じるかもしれません。
ゴーヤは加熱すると味も変わってくるのでどちらも加熱調理してからさらに食べ比べ見ることにします。フライパンに油を引いて濃い緑のゴーヤと薄い緑のゴーヤを炒めます。
こちらは炒めた濃い緑のゴーヤです。食べてみたところ炒めたことで苦みはやや収まりましたが、それでもまだ大分あります。加熱によりゴーヤの甘みも増して味はおいしいです。食感は適度な柔らかさと固さでいいです。
こちらは炒めたやや薄めの緑のゴーヤです。食べてみたところこちらは炒めたことでさらに苦みは減っています。ほとんど苦みはなくてその分甘みが大分強調されてこちらも大分おいしかったです。食感はこちらもよかったです。
2つを食べ比べて見た感想は炒めたことでどちらも苦みはやや減りましたが、緑がやや薄めなゴーヤが特にさらに苦みが減った感じです。苦みの差を星で表すと濃い緑のゴーヤが星4ならやや薄めの緑のゴーヤは星1といった感じです。
こちらも苦みが好きな方には緑のやや薄めなゴーヤは、ほとんど苦みがないので物足りなさを感じるかもしれないです。ただ甘味の方が大分強調されているので、これはこれでかなりおいしかったです。
今回の検証についてはこちらの動画でも取り上げているので、よかったら合わせて参考にしてみてください。
ちなみにゴーヤには色が真っ白な白ゴーヤと呼ばれるものもあります。別名サラダゴーヤともよばれます。
こちらもこのように半月切りにしました。食べてみたところこちらは生ですがほとんど苦みはありません。生でも食べれるくらい苦みがないことからサラダゴーヤと呼ばれているそうです。
こちらは炒めたものですが、炒めるとさらに苦みはなくなり甘味がより強調されます。星で表すと生の白ゴーヤの苦みが星1なら炒めた白ゴーヤは星0.5ぐらいです。
今回はゴーヤの緑が濃いものと薄いものだとどちらが苦みが強いのかを実際に食べて検証しました。結果は色味の差で予想以上に苦みにも差が出ました。
ゴーヤといえば苦みが特徴で、しっかりと苦みを味わいたいなら緑の濃いめのゴーヤを選ぶといいです。苦みはちょっと苦手という方ならやや薄めのものを選ぶといいです。
好みに合わせて買う際に選び分けるといいのではないでしょうか。