大根のへたをカットするときに横から上部の果肉ごとざっくりとカットしている方もいらっしゃるのではないでしょうか。実はこのやり方もったいないのでおすすめしません。
今回はこのやり方だとどのくらいもったいないのかを検証し、無駄なく切るにはどうしたらいいのかを解説します。
まずはどのくらい無駄になるのかの解説です。このように大根をざっくりと横から果肉ごとカットします。
こちらはカットしたものです。重さは57gです。
ここから茎をカットして、さらに茎のついていた部分の周りの茶色く変色している部分をカットします。
こちらはカットしたものです。重さは28gです。カットしたへた部分ですが、このようにまだ半分近くは食べられる部分でした。
こちらは切り取った方です。こちらの重さは29gです。
大根はヘタ側の方が甘くて、とがった先の方に行くほど辛みが増してきます。こちらはへた付近だったので食べてみましたが甘くておいしかったです。食感も筋張ったり固すぎることもなく通常の大根と変わりませんでした。
ちなみにこちらの大根の重さは1477gです。へたの周りの果肉ごと全部捨てると1477gから57g引いて残りは1420gです。1420gを全体の1477gで割ると96.1%つまり全体の96.1%の利用になります。
一方へたの部分だけカットして捨てれば1477gから29g引いて残りは1448gになります。1448gを1477gで割ると98.0%でこちらだと全体の98%も利用できます。
大根は全体の大きさがあるので、へた部分の割合はそこまで多くはありません。なので98%と96.1%だとそこまで大きな差には見えないかもしれませんが、単純に食べれるのに捨ててしまう量が28gなので、28g分も無駄に捨ててしまうのはもったいないです。
ミニトマトが1個で20gぐらいです。
アスパラガスは1本で25gほどなので、28gが結構もったいないのがわかるかと思います。
それでは次に無駄なくカットするにはどうしたらいいのかを解説します。まずは大根の茎と白い根の付け根の部分をカットします。
付け根の部分でカットしましたが、断面は白くてきれいです。
つぎに茎のついていた周りの茶色くなっている部分をこのように包丁でむいていきます。
これで終わりです。こうすればカットする部分を最小限に抑えて、無駄なく白い根の部分を使うことができます。
今回の検証についてはこちらの動画でも取り上げているので、よかったら合わせて参考にしてみてください。
今回は大根のへたの切り方の問題点と、正しい切り方について解説しました。簡単なのでついついざっくりと切ってしまいがちですが、カットしたへたの方にも白い根の部分はついていて、ここも問題なく食べることができます。
今回紹介した方法でへたの部分だけ上手に切り取ることでロスを少なくして無駄なく利用できるので、参考にしていただけると幸いです。