HOME > 食材の見分け方・選び方 > チンゲンサイの見分け方・選び方、おいしさと鮮度を見分けるコツを紹介!
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チンゲンサイは結球していない白菜の中まで、代表的な中国野菜の一つです。1972年以降、日本でもよく食べられるようになってきた野菜で、煮崩れしにくいので炒め物や煮物などにも重宝されます。
今回はこのチンゲンサイの見分け方・選び方をただ解説するのではなく、鮮度のいいものと悪いものでどのような差があるのかを、実際に写真付きで並べて比較しながら詳しく解説します。
チンゲンサイはハウス栽培で通年栽培されています。おいしい時期は9月から1月ごろです。おもな産地は茨城と静岡で、この2大産地に続いて群馬や愛知、埼玉でも多く栽培されています。
葉は鮮やかな緑色のものがいいです。
鮮度が落ちてくると鮮やかさもあせてきます。
並べてみるとこんな感じです。左は色が鮮やかなチンゲンサイで、右は色がややあせてきたチンゲンサイです。奇麗で鮮やかな緑色だったのが、だいぶくすんだ黒ずんだ緑色になっているのがわかるかと思います。
葉がみずみずしいくてつやのあるものも良品です。
鮮度が落ちるとこのように葉のツヤやみずみずしさもなくなり、しわがよってしなびてきます。
並べてみるとこんな感じです。左はみずみずしくてつやのあるチンゲンサイで、右はツヤがなくしなびてきたチンゲンサイです。しわがよって鮮度が落ちているのが一目でわかるかと思います。
茎の部分も鮮度を見分ける際のポイントになります。茎もしっかりとハリがあってみずみずしいものがいいです。
鮮度が落ちるとこのように茎にもしわがよってきてハリがなくなります。
並べてみるとこんな感じです。左は茎にハリのあるチンゲンサイで、右は茎がしなびてきたチンゲンサイです。水分が多くてハリのある茎も鮮度が落ちて乾燥してくるとこのように変化してしまいます。
ちなみにしなびたチンゲンサイもまだハリやみずみずしさを復活させる方法はあります。詳しくはしなびたチンゲンサイが元通りになるの?チンゲンサイの復活術、再生術を検証しますで解説しています。
チンゲンサイは茎が肉厚で幅の広いものがいいです。
切り口は乾いていないものがいいです。こちらはまだ切り口のみずみずしいチンゲンサイです。
鮮度が落ちるとこのように乾燥してきます。ただまだ色は変色してきていないので、そこまで鮮度は落ちてはいません。
並べてみるとこんな感じです。左は切り口がみずみずしいチンゲンサイで、右は切り口が乾いてきたチンゲンサイです。並べてみるとその差がわかりやすいかと思います。
切り口は白色で、変色の見られないものがいいです。鮮度が落ちると徐々に茶色っぽくなります。こちらはまだ切り口の奇麗なチンゲンサイです。
鮮度が落ちるとこのように色がところどころうす茶色っぽく変色してきます。
並べてみるとこんな感じです。左は切り口が白くてきれいなチンゲンサイで、右は切り口が変色してきたチンゲンサイです。切り口も鮮度の落ちによる変化の出やすい部分なので、この部分もしっかりとチェックしておくといいです。
手で茎の部分を持った時に葉がだらーんと垂れ下がるのではなく、しっかりとピンと伸びているものがいいです。ハリのある鮮度のいいチンゲンサイです。
鮮度が落ちてくるとこのように茎の部分を持った時に、葉がだらーんと垂れ下がってきます。しっかりとハリがあればこのようなことにはなりません。
並べてみるとこんな感じです。左は葉にハリのあるチンゲンサイで、右は葉にハリのないチンゲンサイです。葉の元気のなさが見比べるとよくわかるかと思います。
茎を触ってみてしっかりとハリと固さがあるものがいいです。
鮮度が落ちるとハリもなくなり、触るとこのように触った指が少し沈む感じで柔らかくなってきます。
並べてみるとこんな感じです。左は茎にハリや固さのあるチンゲンサイで、右は茎にハリや固さないチンゲンサイです。茎は水分が多い部分ですが、鮮度が落ちるとこのように触感もだいぶ変わってしまいます。
以下ではチンゲンサイの見分け方・選び方を動画で解説しているので、併せて参考にしてみてください。
おいしいチンゲンサイを買ってきても腐らせてしまっては元も子もありません。そこでチンゲンサイの保存方法についても紹介します。チンゲンサイはポリ袋に入れて軽く口をしめ、冷蔵庫の野菜室に立てて保存します。これで2週間は持ちます。
ほかにも茹でてから切り分け、冷凍保存してもいいです。冷凍保存なら1か月は持ちます。くわしくはチンゲンサイの保存方法が本当に効果があるのかを検証してみたら驚きの結果に!で解説しています。
以下ではチンゲンサイの保存方法について動画で解説しているので、併せて参考にしてみてください。
最後にチンゲンサイを見分ける際に、チェックするポイントをまとめてみます。チンゲンサイは緑色が鮮やかでみずみずしいもの、葉先がピンとしているものが良品です。
茎は肉厚で幅があり、ハリのあるもの、切り口はみずみずしくて変色していないものがいいです。