HOME > 食品を上手に冷凍保存・解凍する方法 > カリフラワーの冷凍保存と失敗しない解凍のコツ、活用レシピも紹介
|
カリフラワーは冷凍保存しておくことで、鮮度を維持したまま長期保存が可能です。ただ冷凍保存は生のまま冷凍保存するのか、茹でてから冷凍保存するのか、レンジで加熱してから冷凍保存するのか、どれがいいのかよくわからないという方も多いかと思います。
そこで今回は実際にそれぞれの方法で保存してみて、どう違うのかを検証してみることにします。
さらに刻んだり調理してから冷凍保存する方法や冷凍したカリフラワーの上手な解凍の仕方、冷凍したカリフラワーを使ったレシピも紹介していきます。
カリフラワーは冷蔵庫で保存しても1週間ほどしか保存ができませんが、冷凍保存すれば1か月の長期保存も可能です。
それではカリフラワーの冷凍保存の仕方を解説します。まずはカリフラワーを水をためたボールに入れてゆすいでよく洗います。
つぎにカリフラワーの蕾を中心の太い茎から切り離して、食べやすい大きさに切り分けます。
生で保存する場合はそのまま冷凍用保存袋に入れ、2週間ほど冷凍保存します。
もう一つはカリフラワーをゆでてから冷凍保存します。まずは鍋に水を入れ水1リットルに対して塩を小さじ2入れ火にかけます。沸騰したら切り分けたカリフラワーを入れて2分茹でます。
茹でたらさっと流水に晒してざるにあげます。冷めたらキッチンペーパーで表面の水けをふき、冷凍用保存袋に入れて2週間ほど冷凍保存します。
もう一つはカリフラワーをレンジで加熱してから冷凍保存します。こちらも同じようにカリフラワーを切り分けたら耐熱容器に入れます。熱湯を小さじ2加えます。
上からラップをふんわりと乗せレンジで加熱します。加熱時間はカリフラワー100gに対して600Wで2分、500Wなら2分30秒です。200gなら600Wで3分、500Wなら3分40秒です。
あとはラップを外して冷めるまで待ちます。冷めたらキッチンペーパーで軽く水けをふき取り冷凍用保存袋に入れて冷凍保存します。
それでは冷凍したカリフラワーを実際に解凍してみることにします。解凍は流水解凍で行います。
では実際に冷凍した生のカリフラワーを流水解凍してみることにします。まずはこちらが冷凍した生のカリフラワーです。
まずは冷凍した生のカリフラワーをポリ袋に入れ、ストローなどで空気を抜いてから口を締めます。
これを容器に入れ上から水を流します。このまま流水解凍します。
水温は約10度ほどとだいぶ低かったので、解凍には25分ほどかかりました。それでは実際に流水解凍したそれぞれのカリフラワーを実際に食べてみます。
こちらは冷凍した生のカリフラワーを流水解凍したものです。食べてみたところカリフラワーの味はしますが、青っぽさもだいぶあってあまりおいしくはありませんでした。食感はややコリコリ感が強い気がします。
つぎは冷凍した茹でたカリフラワーを流水解凍します。まずはこちらが冷凍した茹でたカリフラワーです。
こちらはそれを流水解凍したものです。食べてみたところカリフラワーの味や風味がしっかりあって美味しかったです。特に青っぽさもありませんでした。食感はこちらも適度に柔らかいです。
最後に冷凍したレンジで加熱したカリフラワーを流水解凍します。こちらが冷凍したレンジで加熱したカリフラワーです。
こちらはレンジで加熱してから冷凍したカリフラワーです。こちらはそれを流水解凍したものです。食べてみたところこちらもカリフラワーの味や風味がしっかりあって美味しかったです。
も少し味は濃い感じはしました。食感はこちらも適度に柔らかいです。
3つを食べ比べて見た結果は食感は茹でたものとレンジで加熱したものがどちらも適度に柔らかくてよかったです。味は茹でたものも十分よかったですが、レンジで加熱したものが若干味が濃くてよかったです。
ちなみに生のまま味もおいしくなくて食感もややコリコリ感が強かったです。星で表すならレンジで加熱したものが星5なら茹でたものは星4.8、生は星1.8といった感じです。味や食感の違いをまとめるとこんな感じです。
次はレンジで温めて加熱解凍してみることにします。耐熱容器にこのように冷凍したカリフラワーを入れ、上から軽くラップを乗せてレンジで温めます。
加熱時間は冷凍したカリフラワー100gに対して600Wで生で冷凍したものが2分20秒、茹でて冷凍したものとレンチンして冷凍したものは1分50秒ほどです。
こちらは冷凍した生のカリフラワーを加熱解凍したものです。食べてみたところかなり青っぽくて全然おいしくありませんでした。
加熱したので多少は変わるかなと思っていましたが、青っぽさはあまり変わりませんでした。食感は適度な柔らかさでした。
こちらは茹でたカリフラワーを加熱解凍したものです。食べてみたところ味も風味もしっかりあっておいしかったです。食感も適度に柔らかくていいです。
こちらはレンチンしたカリフラワーを加熱解凍したものです。食べてみたところ味も風味もややこくてよかったです。食感も適度に柔らかかったです。
3つを食べ比べてみた結果は食感は茹でたものもレンチンしたものもよくて、味は少しレンチンしたものの方が濃くてよかったです。生の方は加熱しても青っぽさは抜けずにおいしくありませんでした。
星で表すならレンチンしたものが星5なら茹でたものは星4.8、生は星1.5といった感じです。加熱調理した際の味や食感をまとめるとこんな感じです。
ちなみに今回の検証についてはこちらの動画でも取り上げているので、よかったら合わせて参考にしてみてください。
それでは冷凍保存したレンジで加熱したカリフラワーを使ったレシピを一つ紹介します。今回紹介するのはカリフラワーとえびの炒め物です。使う材料は以下の通りです。冷凍した茹でたカリフラワーは、前日の夜に冷蔵庫に入れて自然解凍しておくといいです。冷凍したままでも使えますが、解凍しておけばその分調理の時短になります。
作り方はまずは調味料Aをボウルに入れ混ぜ合わせておきます。次にフライパンに油をひき加熱してから弱火でしょうがの薄切りを炒め、油に香りを移します。
つぎに強火にしてむきえびとカリフラワーを入れ炒めます。
さらに混ぜておいた調味料Aも加えて炒めたら、火を止めて同量の水で溶いた片栗粉を回し入れ、フライパンを揺らして全体になじませ、とろみが出て来たら完成です。
つぎにカリフラワーとマッシュルームのサラダを紹介します。使う材料は以下の通りです。マッシュルームは収穫後、冷蔵保存で3〜4日ほどのものなら生でも食べられます。
まずは解凍したカリフラワーを5mm幅ほどに薄切りにします。マッシュルームも同様に5mm幅ほどにカットします。クレソンは食べやすいように7cmぐらいの長さで切り分けます。
ボウルにフレンチドレッシングの材料を加えてよく混ぜ合わせます。油は最後に少しずつたらしながら混ぜ合わせるとしっかりと混ざり合います。
ここにカリフラワーとマッシュルーム、クレソンを加え、よく混ぜ合わせれば出来上がりです。
ここまでカリフラワーを冷凍保存してから、適当な大きさに切り分けて冷凍保存する方法を見ていきましたが、さらに細かく刻んでから冷凍してもいいです。刻んだカリフラワーはスープの具材などに利用できます。
保存方法は刻んだカリフラワーは冷凍用の保存袋に平らになるように入れ、金属トレイの上にのせて冷凍保存します。これで1ヵ月は保存ができます。
レンチンしてから刻んで冷凍したカリフラワーはこちらもサラダなどに使う場合は、前日に冷蔵庫に移して自然解凍しておくといいです。解凍は常温よりも低温下で行った方が水分の流出も少なく、味や食感が落ちるのも抑えることができます。ちなみに下の画像は冷凍した茹でて刻んだカリフラワーです。
こちらを冷蔵庫で自然解凍すると下の画像のようになります。炒め物やスープなど加熱料理で使う場合は冷凍のまま加えてもかまいません。
それでは冷凍保存した刻んだカリフラワーを使ったレシピを一つ紹介します。今回紹介するのはカリフラワーのチャウダーです。チャウダーとは野菜や魚介類を煮込んだ具沢山のスープです。使う材料は以下の通りです。冷凍した刻んだカリフラワーは、冷凍のまま使えます。
まずは玉ねぎをみじん切りに、ベーコンを5mm幅に切ります。
鍋を中火で熱し、バターを加えて溶かします。
バターが溶けたら玉ねぎとベーコンを加えて炒めます。
しんなりしてきたら薄力粉をふりかけて混ぜ合わせます。
さらに牛乳を加えてよく混ぜながら加熱していきます。
刻んだカリフラワーを加えて、顆粒スープと塩、こしょうを加えて味を調えます。あとはふたをして弱めの中火で6分ほど煮込んで完成です。
次に刻んだカリフラワーを使った具沢山のスペイン風オムレツを紹介します。使う材料は以下の通りです。冷凍したカリフラワーは冷凍のままでも自然解凍させてからでも構いません。
まずは玉ねぎを刻み、フライパンに油をひいて熱します。玉ねぎを加えて弱火でしんなりするまで炒めます。
トマトも刻んでおきます。ボウルに卵と調味料Aを加えてよく混ぜます。
ここにカリフラワーと刻んだトマト、炒めた玉ねぎを加えてよく混ぜ合わせます。
フライパンにバターを加えて火にかけ、バターを溶かします。
ここにボウルに入れたオムレツの材料を流し入れ、中火で菜箸で最初はかき混ぜながら過熱します。こうすることで空気が入ってふんわりします。あとはふたをして過熱します。
底が固まってきたらフライパンに皿をかぶせてひっくり返します。
そのまま滑らせるようにしてフライパンに戻し、反対側も過熱していきます。
反対側も固まってきたら出来上がりです。
あらかじめカリフラワーの作り置きのおかずを作っておき、冷蔵、冷凍保存しておくと、次からの料理で簡単に電子レンジで加熱するだけで簡単に料理に一品を加えることができ便利です。まずはカリフラワーの温ソースについて紹介します。保存は冷蔵庫で3〜4日、冷凍庫で2週間ほど可能です。使う材料は以下の通りです。
カリフラワーを茹でます。茹でる水1リットルに対して塩は1%で小さじ2ほど入れます。カリフラワーを丸ごと茎の方を下にして入れ、蓋をして2分ほど茹でます。
つぎにフライパンにサラダ油とみじん切りにしたにんにくを加えて、弱火でにんにく香りが出るまで炒めます。
さらに酢、粉からし、黒コショウ、塩も加えて、混ぜながら煮立たせたら火を止めます。
ここにゆでたカリフラワーを入れてソースを絡めたら、さらに移して完成です。
食品の冷凍保存のコツは冷凍にかける時間をいかに短くするかです。短時間に冷凍出来ればその分鮮度の落ちも抑えることができます。そこでカリフラワーを冷凍保存する際は金属トレイを使うようにしましょう。金属トレイは熱伝導率が高いので、上に乗せたカリフラワーに素早く冷気が伝わり、その分早く冷凍することができます。
カリフラワーを冷凍保存する際は保存袋の空気をしっかりと抜きましょう。空気は熱伝導率が低いので、空気がたくさん残っていると、その分冷凍にかかる時間も長くなっていしまいます。
食品を保存する場合はなるべく食品が薄く平らになるように並べます。こうすることで熱が均一にそして素早く伝わります。また解凍にかかる時間も短縮することができます。
冷凍保存では使いそびれて、いざ使う時にいつ保存したのかわからなくなるということもよくあります。長期保存ができるとはいえ限度があるので保存日が記入してあれば、まだ大丈夫なのか、あとどれくらい保存できるのかが判断しやすくなります。
そこで冷凍保存するときは保存袋には保存日と保存した中身についてはしっかりと記入しておくようにしましょう。
ちなみに冷凍用保存袋といえばジップロックが有名ですが、こちらはあらかじめ保存袋の表面に日付や保存する食材名を記入する欄がプリントされています。ジップロックはS、M、Lとサイズがあり、スーパーやドラッグストアなどでも売っていますが、ネットでまとめて購入することもできます。
PR ジップロック フリーザーバッグ旭化成ホームプロダクツ amazonで購入 楽天市場で購入 |
冷蔵庫は0度から5度の保温温度に設定されています。一方冷凍庫は食品をしっかりと冷凍させるためマイナス18度に設定されています。食品は急速冷凍させるほど鮮度を保って保存ができます。そのため高価格な製品ではマイナス30度に設定しているものもあります。
カリフラワーは冷蔵庫の野菜室でも保存ができます。つぼみ部分をキッチンペーパーで多い、その上から全体にラップをします。さらにポリ袋に入れて軽く口をしめ、野菜室で立てて保存します。これで一週間は持ちます。カリフラワーの保存方法全般についてはカリフラワーの保存方法と保存期間、長持ちのコツで解説しています。
カリフラワーは冷凍保存することで長期保存も可能ですが、鮮度を保ちたいならまずは購入段階でいいものを選ぶことも大事です。そこでカリフラワーの選び方・見分け方についても解説します。
カリフラワーは白いつぼみ部分がしっかり締まっていてこんもりしているもの、色は白色で黒い斑点などがないものがいいです。葉は青々として張りがあるもの、切り口の断面は白くてみずみずしいものがいいです。
カリフラワーは手に取ってみて重量感のあるものがしっかりと水分が詰まっています。詳しくはカリフラワーの見分け方・選び方、おいしさと鮮度を見分けるコツを紹介!で解説しています。
カリフラワーは冷凍保存する場合はレンジで加熱するなどで加熱処理してから冷凍保存します。小房に小分けにしたり、さらに刻んでから冷凍保存するといいです。冷凍保存は1か月ほど可能です。
カリフラワーは冷蔵庫で生で保存した場合は1週間ほど保存がききますが、冷凍庫なら長期保存が可能です。冷凍保存したカリフラワーを使ったレシピも紹介しているので参考にしてみてください。