HOME > 食材の見分け方・選び方 > カリフラワーの見分け方・選び方、おいしさと鮮度を見分けるコツを紹介!
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カリフラワーはキャベツの仲間で、ブロッコリーの突然変種により誕生しました。日本に入ってきたのは明治初期で、本格的に普及しだしたのは戦後に入ってからです。
カリフラワーは夏野菜の代表的なもので、水分が約95%と非常に多く、水分が抜けると味や食感が極端に落ちます。このため鮮度のいいものをなるべく早く食べるようにしたいものです。
ここではまずはカリフラワーの旬や含まれる栄養素、カリフラワーの種類について取り上げ、続いて目で見て確認するカリフラワーの見分け方と、触ってみて確認するカリフラワーの見分け方・選び方について解説していきます。
カリフラワーは年間を通じて出回っていますが、冷涼な気候があうので、旬は11月から3月です。おもな産地は徳島、茨城、長野、愛知、熊本で、夏場は冷涼な気候の長野産が多く出回ります。
味がいいものは白いつぼみの部分がしっかりと締まっていて、こんもりと盛り上がっています。逆に鮮度が落ちてくるとつぼみの粒が開いてきます。
つぼみが白くて変色していないものを選びましょう。鮮度のいいものはこのように白一色で色ムラも見られません。
こちらは鮮度が落ちて一部が茶色に変色したカリフラワーです。
並べるとこんな感じです。左はつぼみの奇麗なカリフラワーで、右はつぼみの一部が茶色く変色したカリフラワーです。並べると色味の違いがよくわかるかと思います。
白いつぼみ部分に斑点が出ているものは鮮度が落ちてきているので、斑点の出ていないものを選びましょう。ちなみにこちらは保存に失敗して黒い斑点が出てきたカリフラワーです。
並べるとこんな感じです。左はつぼみの奇麗なカリフラワーで、右はつぼみに斑点が見られるカリフラワーです。
黒い斑点が出てしまった保存の失敗談についてはカリフラワーに黒い点や茶色いしみが、この保存法だけはやっちゃダメ!ちなみにまだ食べれるの?でも詳しく解説しているので、併せて参考にしてみてください。
白いつぼみ部分を覆う外葉が青々としているものがいいです。
外葉にはりがあり、しっかりとつぼみを包んでいるものがいいです。鮮度が落ちるとしおれてきます。
カリフラワーの切り口が白くてみずみずしいものを選びます。鮮度が落ちてくると茶色く変色してきます。
手に取ってみてしっかりと重みを感じるもの、重量感があるものが水分が多く含まれていて鮮度がいいです。
ではカリフラワーの重さはどのくらいなのでしょうか。実際計ってみることにしました。検証したのは縦10.5cm、横11cmのサイズのものです。
このサイズでの重さは564.9gでした。さらにカリフラワーの重さは1株、1個、1房で何グラム、大きさやカロリーは?では様々なサイズのカリフラワーの重さや小分けにしたカリフラワーのつぼみ一房の重さなども検証しています。
カットして売られているカリフラワーは、断面が均等に白いものがいいです。鮮度が落ちてくると茶色く変色してきます。
鮮度が落ちてくると黒い斑点が出てくるので、断面に斑点の出ていないものが良品です。
カリフラワーは花蕾(からい・小さなつぼみが集まったもの)の部分が白からクリーム色のものが一般的です。最近だとオレンジや紫色をした品種も出てきています。また黄緑色で先のとがった花蕾をもつロマネスコと呼ばれる品種もよく見かけるようになりました。
種類 | 見た目 | 特徴 |
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一般型 | 花蕾は白またはクリーム色 | 果皮は固く、果肉も粘質で煮物などに向いています。 |
オレンジブーケ | 花蕾がオレンジ色 | 茹でると色はさらに濃くなります。β-カロテンを多く含む品種です。通常のカリフラワーよりも甘みはあります。 |
パープルフラワー | 花蕾が紫色 | 茹でるとより鮮やかになる。 |
ロマネスコ | 花蕾が緑色でつぼみの一つ一つがピラミッド状にとがっている | イタリア伝統品種。うずまき、さんごしょうといった別名も。 |
カリフローレ | 花蕾が小型で白色 | 1本1本が小型でスティック状の品種 |
下の画像はカリフローレです。こちらはトキタ種苗が開発した品種で、登録商標にもなっています。カリフローレはつぼみ部分の割合が多い通常のカリフラワーと違い、花梗(花の下の軸の部分)の割合が多くなっています。この見た目からスティックカリフラワーともよばれています。
カリフラワーは傷んでくると黒い斑点などが出てきます。一部分ならその箇所だけカットすれば食べられます。全体的に広がるともう食べられません。また異臭やぬめりなどが出てきた場合も傷んでいるので食べないほうがいいです。
せっかくおいしく鮮度のいいカリフラワーを買ってきても、しっかりと保存できていなければすぐに傷んでしまいます。またカリフラワーをたくさん買ってきた場合などは長期保存できる方法を知っていると便利です。そこでカリフラワーの保存方法についても紹介します。
カリフラワーはつぼみ部分をキッチンペーパーで包み、全体をラップしてポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存します。これで1週間は保存できます。
長期保存したい場合はゆでてから冷凍保存しておくといいです。その場合は1ヵ月ほど保存できます。詳しくはカリフラワーの保存方法と保存期間、長持ちのコツで解説しています。
まずは見た目のチェックです。白いつぼみの部分がしっかりと詰まっていてこんもりと盛り上がっているもの、色は白で黒い斑点などのないものがいいです。外葉は青々として張りのあるものがいいです。切り口は白くてみずみずしいものがいいです。
次に実際に手にとって確認です。手に取ってみてしっかりと重量感のあるものがいいです。カットしたものは断面が白くて斑点などがないものがいいです。