HOME > 食材の加熱調理の疑問 > キャベツを茹でるなら20秒、30秒、1分のどれが正解?検証してみたら意外な事実が!
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キャベツは茹でてから料理に使うことも少なくありません。その際どのくらいの時間茹でたらいいのかは気になるところです。
そこで今回は実際に20秒、30秒、1分とゆで時間を変えてキャベツを茹でて見て、味や食感にどのように違いが出るのかを検証していきます。
まずはキャベツの葉を1枚ずつ剥がします。芯の付け根の部分に包丁で切り込みを入れて、しっかりと切り離しておくと剥がしやすいです。
ちなみに巻きが密な冬キャベツの場合は少し葉がしづらくて、このように葉が一部でやぶれてしまうことがありますが、このくらいなら問題ないです。
ざく切りなどにしてしまうと切り口からの栄養成分の流出も多くなるので、なるべく葉の状態で茹でるようにしてください。
次に鍋に水を入れ、水1リットルに対して小さじ1の塩を加えて火にかけます。沸騰したらキャベツの葉を茹でます。今回は20秒、30秒、1分とゆで時間を変えてそれぞれ茹でてみました。
こちらは20秒茹でたキャベツの葉です。茹でる前と比べるとこんな感じです。20秒でもしっかりしなっとしているのがわかるかと思います。
こちらは30秒茹でたキャベツの葉です。茹でる前と比べるとこんな感じです。こちらもだいぶしなっとしています。
こちらは1分茹でたキャベツの葉です。茹でる前と比べるとこんな感じです。しなっとして縮まっているのがわかるかと思います。
それぞれの茹でたキャベツの葉を並べるとこんな感じです。見た目的にはそんなに差は見られません。
次にそれぞれの味や食感を食べ比べて見ることにします。今回は柔らかい葉の部分と固い芯の部分のそれぞれの味や食感を見ていきます。まずは柔らかい葉の部分です。
こちらは20秒茹でたキャベツの柔らかい葉の部分をカットしたものです。20秒と短い時間でしたがそれでもしっかりと火は通っていて生ではない茹でた感じの柔らかい食感でした。ただまだ少し固さはありました。
味の方はこちらも茹でたキャベツの甘さが出てきていましたが、少し茹でた感じの甘さは弱い感じがしました。
こちらは30秒茹でたキャベツの柔らかい葉の部分をカットしたものです。こちらはしっかり柔らかくなっていて、適度な歯ごたえもあってちょうどいい柔らかさでした。
味の方もしっかりと加熱したキャベツの甘みが出ていておいしかったです。
こちらは1分茹でたキャベツの柔らかい葉の部分をカットしたものです。食感はやや柔らかくなりすぎている感じがします。柔らかめが好きな人はこれでもいいかと思います。
味の方は30秒茹でたものとそんなに差はありませんでした。
3つを食べ比べて見たところ、適度な柔らかさで味もおいしかった30秒茹でたものが最もよかったです。
味や食感の違いをまとめるとこんな感じです。
次は固い芯の部分についてみていきます。こちらは20秒茹でたキャベツの固い芯の部分です。20秒と短めですが、比較的火の方は通っていました。ただまだ少し生に近い固さがあります。
味も加熱した際の甘さは出てきていますが、まだ生に近い感じです。
こちらは30秒茹でたキャベツの固い芯の部分です。20秒よりは火が通った感じはしますが、まだ少し固さはあります。ただまあ食べる分には問題のない固さだとは思います。
味は20秒のものよりは甘みが出てきた感じです。
こちらは1分茹でたキャベツの固い芯の部分です。1分だとしっかりと火が通っていて適度に柔らかくなっています。また味の方も甘みがしっかり出ています。
3つを食べ比べて見た感想は、固い芯に関しては1分茹でたものが味や食感はよかったです。
ただ30秒茹でたものもやや固さはありますが、このぐらいは食べるぐらいには全然問題ない固さなので、柔らかい葉と固い芯を一緒に茹でる場合は柔らかい葉に合わせて30秒茹でても全然いいと思います。
それぞれ最適な固さにしたいならまずはこのようにキャベツの芯を切り分けます。
茹でる際は先に芯の方を入れて30秒ほど茹でます。
続いて葉の部分を入れて30秒茹でてから一緒にとりだすといいです。
茹でたキャベツの芯の味や食感の違いをまとめるとこんな感じです。
ちなみに今回の検証についてはこちらの動画でも取り上げているので、よかったら合わせて参考にしてみてください。
今回はキャベツを茹でるなら時間はどのくらいが最適なのかを検証してみました。キャベツの葉は柔らかい葉の部分と固い芯の部分に分かれます。葉の部分はゆで時間は30秒、固い芯の部分はゆで時間が1分が最適でした。
それぞれ切り分けてから茹でてもいいですが、固い芯の部分も30秒でもやや固めではありますが、十分おいしくいただけます。なので切り分けずに茹でるなら30秒で茹でるのがおすすめです。