HOME > 食品を上手に冷凍保存・解凍する方法 > キャベツは生で冷凍保存しちゃダメ!実際に検証してわかった事実とは?正しい保存法も解説!
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キャベツを冷凍保存する場合は、生ではなく、茹でたり塩もみしてから冷凍した方がいいです。今回は実際にキャベツを生で冷凍保存してみて、どのように味や食感が落ちるのかみていきます。
また茹でたり塩もみしてから冷凍保存すると、味や食感はどのように違うのかも併せて見ていきます。
それでは実際にキャベツを生のまま冷凍保存してみることにします。まずはキャベツをざく切りにします。
このまま冷凍用保存袋に入れ、冷凍保存します。
こちらは冷凍保存して2週間たった生のキャベツです。こちらを氷水解凍します。生のキャベツを氷水解凍する理由は、生の場合は氷水解凍のほうがハリや食感がいいからです。
ちなみにキャベツの解凍方法については冷凍したキャベツの解凍方法、自然解凍、流水解凍、氷水解凍のどれがいいのか検証してみたでも詳しく解説しているので、併せて参考にしてみてください。
それでは実際に冷凍した生のキャベツを氷水解凍します。ポリ袋に入れてしっかり空気を抜いてから締め、水と氷を入れた容器に浸します。このまま氷水解凍します。氷が減ってきたらその都度氷を追加します。
1時間30分ほどで解凍できました。低温での解凍だと結構時間がかかりました。
こちらが解凍したものです。生のキャベツも冷凍して解凍すると、茹でたキャベツのようにしなっとなります。
並べるとこんな感じです。左は生のキャベツで真ん中はそれを冷凍したもの、右はそれを氷水解凍したものです。冷凍前と解凍後ではかなりしなっとしているのが わかるかと思います。
食べた感想は若干ハリやシャキシャキとした食感が弱い感じがします。
次は冷凍保存した生のキャベツを加熱調理で冷凍のまま使ってみることにします。まずはフライパンに冷凍のまま生のキャベツを加えて加熱します。焦げないように弱めの中火で火にかけました。
こちらが炒めた生のキャベツです。
並べるとこんな感じです。左は生のキャベツで真ん中はそれを冷して氷水解凍したもの、右はそれを冷凍して加熱解凍したものです。火を通すことで水けも飛んでいるのがわかるかと思います。
加熱解凍したものは氷水解凍したものよりもハリやシャキシャキ感がありました。
生のまま冷凍すると解凍したときにハリや食感がよくなかったので、今度は茹でてから冷凍保存してみることにします。
茹でる場合は鍋に水と塩(1リットルの水に対して小さじ1)を入れ沸騰させたら、キャベツの葉をそのまま入れて30秒ほど茹でてから取り出します。
あとは粗熱が取れるまで待ち、表面についた水をキッチンペーパーで拭いてからざく切りにし、冷凍用保存袋に入れます。これを冷凍保存します。
こちらは冷凍して2週間たった茹でたキャベツです。
これを流水解凍します。茹でたキャベツの場合は流水解凍でも氷水解凍でもどちらもそれほど変わらないので、短時間で済む流水解凍で解凍します。解凍は15分ほどでできました。
解凍するとこのようになります。
並べるとこんな感じです。左は茹でたキャベツで真ん中はそれを冷凍したもの、右はそれを流水解凍したものです。こちらも冷凍前と解凍後ではかなりしなっとしているのがわかるかと思います。
食べた感想はハリやシャキシャキ感も生とは違って比較的しっかり残っている感じがします。
次は冷凍保存した茹でたキャベツを加熱調理で冷凍のまま使ってみることにします。こちらもフライパンで加熱解凍します。
こちらは炒めた茹でたキャベツです。
並べるとこんな感じです。左は炒めたキャベツで真ん中はそれを冷して流水解凍したもの、右はそれを冷凍して加熱解凍したものです。火を通すことで水けも飛んで少し焼き色も付いています。
こちらは炒めた生のキャベツよりもややハリやシャキシャキ感が強かったです。
今度はキャベツを塩もみしてから冷凍保存してみます。塩もみする場合はざく切りにしたキャベツをボウルに入れ、キャベツの重さの2%の塩を加えて塩もみし、1時間ほど置いておきます。
こちらは1時間置いておいたものです。
キャベツがしんなりしてきたら水けをしぼり、キッチンペーパーで軽くふいてから冷凍用保存袋に入れます。あとは冷凍保存します。
こちらは2週間冷凍保存した塩もみキャベツです。
これを流水解凍します。するとこのようになりました。
並べるとこんな感じです。左は塩もみしたキャベツで真ん中はそれを冷凍したもの、右はそれを流水解凍したものです。やはり解凍するとどうしても冷凍前よりも しなっとしてしまいます。
食べた感想はこちらもハリやシャキシャキ感が比較的維持されている感じがします。
次は冷凍保存した塩もみしたキャベツを加熱調理で冷凍のまま使ってみることにします。こちらは炒めた塩もみしたキャベツです。
並べるとこんな感じです。左は塩もみしたキャベツで真ん中はそれを冷して流水解凍したもの、右はそれを冷凍して加熱解凍したものです。こちらも火を通すことで少し焼き色が付いています。
こちらは炒めた生のキャベツよりもややハリやシャキシャキ感が強かったです。
最後にそれぞれの保存方法ごとの解凍結果を並べるとこんな感じです。まずは流水、氷水解凍での結果です。見た感じはどれもしなっとしています。
3つを食べ比べた感想は茹でたキャベツと塩もみしたキャベツは、解凍した後でも比較的ハリがあり、シャキシャキとした食感もありました。
なので解凍してそのままサラダやおひたしなどに使う場合は、生ではなく、茹でるか塩もみしてから冷凍保存することをおすすめします。
それぞれの食感の特徴をまとめるとこんな感じです。
それぞれの保存方法ごとの加熱解凍した結果を並べるとこんな感じです。
3つを食べ比べた感想は塩もみしたものが一番ハリやシャキシャキ感が強く、次いで茹でたキャベツ、最後が生のキャベツでした。加熱調理で使うならキャベツは塩もみして冷凍したものがおすすめです。
ただ塩もみしたものは少し塩味がついていているので、料理で使う場合は少し調味料を抑えたほうがいいです。ちなみに塩味などをつけたくないなら、若干ハリやシャキシャキ感は劣りますが、冷凍した茹でたキャベツを使うといいです。
加熱解凍したそれぞれの触感の特徴をまとめるとこんな感じです。
ちなみに今回の検証についてはこちらの動画でも取り上げているので、よかったら合わせて参考にしてみてください。
今回はキャベツを生のまま冷凍するとどうなるかを検証しました。きゃべつはなまのままだと冷凍して解凍したときにしなっとしてハリがなくなるので、食感があまりよくありません。
一方で茹でたり塩もみしてから冷凍すれば、解凍した際もハリやシャキシャキとした食感を比較的維持できます。なのでキャベツを冷凍するなら生ではなく、茹でたり塩もみしてから冷凍するのをおすすめします。