キャベツをカットして保存すると、断面が黒ずんでくることがあります。見た目にもよくないし、何より食べられるかどうか気になるところです。
そこで今回はなぜキャベツの断面が黒ずんでくるのかを解説し、ついで実際に食べてみたらどうなるのかを検証してみることにします。
まずはこちらが断面が黒ずんで来たキャベツです。このように一部が黒ずんで来ているのがわかるかと思います。
斜めから見るとこんな感じです。黒ずんでいる部分とそうでない部分の違いがよくわかるかと思います。
そもそもキャベツの断面はなぜ黒ずんでくるんでしょうか。これはキャベツに含まれる色素成分のポリフェノールの影響です。ポリフェノールとは抗酸化物質の一つで、体を酸化から守ってくれる働きがあり、サプリメントなどにも使われています。
このポリフェノールが断面で酸化することで、黒ずんで見えるわけです。なので黒ずんだ部分を食べても特には問題ありません。
それでは実際に黒ずんだキャベツを食べてみることにします。こちらは黒ずんだ部分を薄くカットしたものです。食べてみたところ特に普通のキャベツと大きな違いは感じられませんでした。
見た目にも色がよくないし、黒ずんでいるので食べるのには抵抗があるという場合は、このように表面を少しカットするといいです。断面で黒ずんでい部分は表面の一部で、このようにカットすると、その下の断面は比較的奇麗なままです。
ちなみに黒ずんでいるだけでなく、異臭がしたり、ドロッと解け始めてきている場合は、傷んでいるので食べるのはやめて処分した方がいいです。ちなみに断面が黒ずんできたキャベツについては以下の動画でも詳しく検証しているので、併せて参考にしてみてください。
カットしたキャベツの鮮度を保つには上手に保存することも大切です。キャベツはカットすると特に断面から乾燥してくるので、乾燥しないようにしっかりとラップで包み、冷蔵庫の野菜室で保存するといいです。
これで1週間ほど保存が可能です。詳しくはキャベツの保存方法と保存期間、長持ちのコツで解説しています。
今回はキャベツの断面がなぜ黒ずんでくるのか、黒ずんだ部分は食べられるのかどうかを検証しました。黒ずんだだけならあくまでポリフェノールの酸化によるものなので、食べるのは問題ありません。
気になる場合は表面の一部をカットすれば、その下はきれいな状態です。ちなみに食べてみたところ特に大きな味の違いも感じられませんでした。断面の黒ずみは日にちの経過によるもので、鮮度は落ちますが、食べられないわけではないので、そこまで気にしなくても大丈夫です。