HOME > カット野菜、余った野菜保存 > カットして余ったキャベツの保存方法の効果を検証してみたら驚きの結果に
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キャベツはサイズもそこそこあるので、一度に使いきれないこともよくあります。しかしながらキャベツはカットすると鮮度の落ちが早くなります。そこで今回はカットしたキャベツを少しでも長持ちさせるための保存方法を実際に実施してみて、その効果を検証します。
今回は2つの保存方法と何もしないで保存する方法を実践して見て、その違いを検証します。1つ目はカットしたキャベツをしっかりとラップで包みます。
さらにそれをポリ袋に入れて、冷蔵庫の野菜室で保存します。
もう一つはまずカットしたキャベツの断面を湿らせたキッチンペーパーで覆い、その上からラップで包みます。
これをポリ袋に入れて軽く口をしめ、冷蔵庫の野菜室で保存します。
そして最後は保存方法の効果を比較するために何もしないで冷蔵庫の野菜室で保存します。
まずは今回試すカットしたキャベツの初日の状態をチェックします。ラップをしてポリ袋に入れて保存する方は外葉はみずみずしくてハリがあります。
断面もみずみずしい状態です。
重さは577.9gです。
こちらはキッチンペーパーで覆い、ラップをしてポリ袋に入れてから保存するカットしたキャベツです。重さは666.9gです。
こちらはそのまま野菜室で保存するカットしたキャベツです。重さは763.2gです。
3日目の変化ですが、ラップをしてポリ袋に入れたほうは表面上は特に大きな変化は見られません。
並べるとこんな感じです。左は初日のラップとポリ袋に入れて保存したカットキャベツで、右は3日目のラップとポリ袋に入れて保存したカットキャベツです。並べてみてもそんなに差はないのがわかるかと思います。
断面は白い部分はやや乾燥が見られますが、葉自体はみずみずしいままです。
並べるとこんな感じです。左は初日のラップとポリ袋に入れて保存したカットキャベツの断面で、右は3日目のラップとポリ袋に入れて保存したカットキャベツの断面です。並べてみると若干乾燥しているのがわかるかと思います。
重さは577.7gで、初日の577.9gからは0.04%減少しています。
こちらは湿らせたキッチンペーパーで覆いラップをしてポリ袋に入れたカットしたキャベツです。こちらも表面上は変化は見られません。
並べるとこんな感じです。左は初日の湿らしたキッチンペーパーで覆って保存したカットキャベツで、右は3日目の湿らしたキッチンペーパーで覆って保存したカットキャベツです。並べてみても変化は見られません。
断面も前日と差がありません。
並べるとこんな感じです。左は初日の湿らしたキッチンペーパーで覆って保存したカットキャベツの断面で、右は3日目の湿らしたキッチンペーパーで覆って保存したカットキャベツの断面です。しっかりとラップで包んで四方から圧がかかったので、少し厚みが減っていますが、色はそれほど変化はありません。
重さは678.1gで、初日の666.9gよりも逆に1.3%増加しています。
最後はそのまま保存したカットしたキャベツです。こちらは外葉がしなびれた感じが出てきて、つややみずみずしさも減ってきています。
並べるとこんな感じです。左は初日のそのまま保存したカットキャベツで、右は3日目のそのまま保存したカットキャベツです。みずみずしさやハリが減ってきているのがわかるかと思います。
断面も白い部分に乾燥も前日より進んでいます。
並べるとこんな感じです。左は初日のそのまま保存したカットキャベツの断面で、右は3日目のそのまま保存したカットキャベツの断面です。乾燥して若干色もくすんで来ています。
重さは737.2gで、初日の763.2gからは3.5%減少しています。
1週間目の変化ですが、外葉はハリつやもあり、みずみずしさを保っています。
並べるとこんな感じです。左上は初日のラップとポリ袋に入れて保存したカットキャベツで、右上は3日目のラップとポリ袋に入れて保存したカットキャベツ、左下は5日目、右下は1週間目のカットキャベツです。1週間たってもそこまで差は出ていません。
断面はすこし濃い紫っぽく変色してきている部分があります。変色は色素成分のポリフェノールが酸素に触れることで酸化することが主な原因です。食べてもとくには問題はありません。並べるとこんな感じです。左上は初日のラップとポリ袋に入れて保存したカットキャベツの断面で、右上は3日目のラップとポリ袋に入れて保存したカットキャベツの断面、左下は5日目、右下は1週間目のカットキャベツの断面です。
並べてみると若干色は変わってきてはいますが、そこまで大きな変化ではありません。
重さは576.5gで、初日の577.9gからは0.3%減少しています。
経過日数 | 重さ(増減率) |
---|---|
1日目 | 577.9g |
3日目 | 577.7g(-0.04%) |
5日目 | 577.3g(-0.11%) |
1週間目 | 576.5g(-0.3%) |
こちらは濡らしたキッチンペーパーで覆って保存した1週間目のカットしたキャベツです。外葉はみずみずしくとハリを維持できています。
並べるとこんな感じです。左上は初日の湿らしたキッチンペーパーで覆って保存したカットキャベツで、右上は3日目の湿らしたキッチンペーパーで覆って保存したカットキャベツ、左下は5日目、右下は1週間目のカットキャベツです。ハリやみずみずしさは1週間たってもほとんど変わっていません。
ただ断面はだいぶ変色が進んでいます。特に芯の部分がかなり濁ってきています。
並べるとこんな感じです。左上は初日の湿らしたキッチンペーパーで覆って保存したカットキャベツの断面で、右上は3日目の湿らしたキッチンペーパーで覆って保存したカットキャベツの断面、左下は5日目、右下は1週間目のカットキャベツの断面です。
初日と比べると芯の部分がかなり変色しているのがわかるかと思います。
重さは685.4gで、初日の666.9gよりも2.7%増加しています。
経過日数 | 重さ(増減率) |
---|---|
1日目 | 666.9g |
3日目 | 678.1g(+1.3%) |
5日目 | 681.3g(+2.1%) |
1週間目 | 685.4g(+2.7%) |
最後はそのままそのまま保存したカットしたキャベツです。こちらは外葉はさらにしなびれてきています。
並べるとこんな感じです。左上は初日のそのまま保存したカットキャベツで、右上は3日目のそのまま保存したカットキャベツ、左下は5日目、右下は1週間目のカットキャベツです。徐々に外葉がしなびてきているのがわかるかと思います。
断面も乾燥が進み、やや黒ずんできている部分もみられます。
並べるとこんな感じです。左上は初日のそのまま保存したカットキャベツの断面で、右上は3日目のそのまま保存したカットキャベツの断面、左下は5日目、右下は1週間目のカットキャベツの断面です。やや茶色っぽく変色してきているのがわかるかと思います。
重さは693.4gで、初日の763.2gからは9.2%減少しています。
経過日数 | 重さ(増減率) |
---|---|
1日目 | 763.2g |
3日目 | 737.2g(-3.6%) |
5日目 | 713.0g(-6.6%) |
1週間目 | 693.4g(-9.2%) |
最後にそれぞれの保存法での1週間での外葉の変化を並べてみました。ラップとポリ袋に入れて保存したカットキャベツと、濡らしたキッチンペーパーで断面を覆い、ラップとポリ袋に入れて保存したカットキャベツはどちらも外葉はみずみずしいままです。一方そのまま保存した方はかなりしなびれてきています。
断面に関してはラップとポリ袋に入れた方もそのまま保存した方も、変色はしてきていますが、比較的きれいな状態です。一方濡らしたキッチンペーパーで覆っていたほうは、かなり変色が進んでしまっています。
カットしたキャベツの保存方法については以下の動画でも詳しく解説しているので、併せて参考にしてみてください。
今回はカットしたキャベツを生のままいかに鮮度を保って保存するかを実践し、その効果を検証してみましたが、冷凍保存しておくことも可能です。冷凍保存なら長期保存も可能です。
まずはカットしたキャベツを千切りにします。これを水に浸けてからよく水を切ります。あとは冷凍用保存袋に入れ冷凍庫で保存します。これで1か月は保存が可能です。
他にもざく切りにして冷凍保存してもいいです。カットしたキャベツをざく切りにし、キャベツの重さの2%ほどの塩をまぶして塩もみします。30分ほど置いておき、水けをしぼってから冷凍用保存袋に入れ、冷凍保存します。これで1か月は保存ができます。
キャベツの冷凍保存や冷凍したキャベツの解凍の仕方、冷凍したキャベツを使った絶品レシピについてはキャベツの冷凍保存と失敗しない解凍のコツ、活用レシピも紹介でも詳しく解説しているので、併せて参考にしてみてください。
まず購入段階で鮮度のいいものを選ぶのも、カットしたキャベツを長持ちさせるためには重要です。そこでおいしくて鮮度のいいキャベツを見分けるポイントを紹介します。キャベツは外葉がみずみずしくてハリのあるもの、芯が白くて乾燥していないものがいいです。
また持ってみてしっかりと重量感のあるものも良品です。くわしくはおいしいキャベツの見分け方・選び方でも解説しています。
以下ではキャベツの見分け方・選び方をドアップの映像で動画で解説しているので、併せて参考にしてみてください。
今回はカットしたキャベツを保存する方法がほんとに効果があるのかを、保存方法を実践した方としない方で比較して検証してみました。結果は歴然としていて、何もしないで保存した方は水分がかなり抜け、外葉はしなびれてきて、断面の乾燥も進みます。
一方でラップとポリ袋に入れたほうは1週間たっても外葉はしっかりとハリやみずみずしさを維持しています。ただ断面はすこし乾燥してきています。それからそのまま保存した方もラップとポリ袋で保存した方も、カットするとどうしても保存期間が長くなることで断面は変色してくるようです。
ちなみに濡らしたキッチンペーパーで覆ったほうも外葉はみずみずしく、ハリのある状態を維持できています。重さも水分を補給したことで1週間たっても逆に増えています。ただ断面の変色が進み、特に芯のあたりはかなり濁ってしまいます。
ラップとポリ袋でも十分にハリやみずみずしさは維持でき、断面の変色もキッチンペーパーよりはだいぶましなので、保存するならラップとポリ袋に入れて保存する方法をおすすめします。