HOME > 食材の加熱調理の疑問 > ブロッコリーは茹でるのと蒸すのとレンジでどれがが正解?検証してみたら驚きの結果に!
|
ブロッコリーは下処理で茹でてから使うこともよくあります。通常鍋に水を入れて火にかけ、そこにブロッコリーを入れてゆでますが、他にも蒸し器で蒸す方法やレンジで加熱する方法もあります。
どれがいいのか気になったので、今回はそれぞれ3つの方法を比較してみて味や食感の違いを実際に検証してみることにします。
まずはブロッコリーを茹でてみることにします。最初にぶろっこりのつぼみ部分をよく洗っておきます。このようにボウルに水をはり、ここのブロッコリーの蕾部分をつけてよくゆすぎます。こうすることでつぼみに付いたゴミや汚れがよく落ちます。
あとはブロッコリーの蕾を中心の太い茎から切り離し、食べやすい大きさに切り分けます。
こちらは切り離したブロッコリーで100.8gあります。
つぎに鍋に水を入れ水1リットルに対して大さじ1の塩を加えます。火にかけ沸騰したらブロッコリーを加えて2分ほど茹で、ざるに上げます。
ちなみに適度にコリコリ感もあって食感もよくおすすめなのは2分ですが、茎まで柔らかく仕上げたいなら3分でもいいです。ブロッコリーのゆで時間についてはブロッコリーの茹で時間は1分、2分、3分、4分で何分が正解?検証したら意外な結果に!でも詳しく検証しているので、こちらも参考にしてみてください。
こちらは茹でたブロッコリーです。茹でると全体的にしなっとしてしっとりとしています。また色も濃い緑色になっています。
並べてみるとこんな感じです。左は茹でる前のブロッコリーで、右は茹でた後のブロッコリーです。色やしっとり感がだいぶ違うのがわかるかと思います。
重さは132.6gです。重さは31.5%増加して、当所の100.8gの131.5%になっています。
次はブロッコリーをレンジで加熱します。こちらも茎から切り離します。こちらは重さは100.0gです。
これを耐熱容器に入れ、上から100gに対して熱湯大さじ2ふりかけます。
さらに上からラップをふわっとのせます。これでレンジにかけます。時間は600Wなら2分、500Wなら2分30秒です。
こちらはレンジで加熱したものです。熱が入ったことで少ししなっとしています。また色も濃い緑色になっています。
並べてみるとこんな感じです。左はレンジにかける前のブロッコリーで、右はレンジにかけた後のブロッコリーです。こちらも色やしなっとした感じがだいぶ違うのがわかるかと思います。
重さは95.6gです。重さは4.4%減って、当所の100.0gからは95.6%になっています。茹でた場合だと31.5%と増加しましたが、レンジの場合は逆に4.4減少してしまいました。
今回はブロッコリー100gで600Wで2分加熱しました。ただ加熱時間を1分、2分、3分と変えてレンジで調理したらどうなるのかも検証してみました。
結果はこのようになりました。やはり2分レンジで加熱したものが味や食感は最もよかったです。ただ少し柔らかめに仕上げたいなら3分加熱してもいいです。
実際に検証してみた様子や味や食感の詳しい違いについてはブロッコリーもレンジなら簡単に蒸し焼きに!加熱時間は1分、2分、3分の何分が正解?検証したら意外な結果に!でも解説しているので、併せて参考にしてみてください。
次はブロッコリーを蒸してみます。まずは蒸す前のブロッコリーです。重さは100.8gです。
蒸し器に水を入れ火にかけます。沸騰したら台の上にぶりっこリーを並べて置いていきます。
あとは蓋をして弱めの中火で4分ほど蒸します。
こちらは蒸したブロッコリーです。しっかりと蒸気を吸収して全体的にしっとりとしています。色も濃い緑色になっています。
並べてみるとこんな感じです。左は蒸す前のブロッコリーで、右は蒸した後のブロッコリーです。表面がしなっとして色も濃い緑色になっているのがわかるかと思います。
ちなみに生のブロッコリーと茹でた後のブロッコリー、レンジにかけた後のブロッコリー、蒸した後のブロッコリーを並べるとこんな感じです。茹でたブロッコリーと蒸したブロッコリーが表面がだいぶしっとりしているのがわかるかと思います。
重さは103.5gです。重さは2.6%増え、当所の100.8gからは102.6%になっています。
茹でた場合で31.5%増加、レンジの場合は4.4減少でしたが、蒸した場合は2.6%とやや増加しました。
肝心の味や食感ですが、まずゆでた方は触感は大分柔らかくなっていて食べやすいのですが、味は薄まっていました。またやや水っぽかったです。
茹でる場合はどうしても水に浸けておくので、その分ブロッコリーの栄養成分なども一緒に抜け出しやすいせいか、味も薄くなるようです。
一方レンジにかけた方は味の方は茹でたものよりも大分ブロッコリーの味が濃厚でした。ただ水で茹でてない分、つぼみのシャキシャキ感が強く、食感に関しては柔らかくてしっとりとした茹でたものの方がよかったです。
最後に蒸したほうですが、こちらは茹でたものよりも味は濃厚でした。ただレンジで加熱したものよりはやや薄めでした。しかしながらつぼみの方はしっかりと柔らかくなっていて、食感は茹でたものとそれほど変わりませんでした。
それぞれの味や食感の変化をまとめるとこんな感じです。
ちなみに今回の検証についてはこちらの動画でも取り上げているので、よかったら合わせて参考にしてみてください。
今回はブロッコリーを茹でる方法とレンジにかける方法、蒸す方法のどれがいいのかを検証してみました。検証結果は味に関してはレンジで加熱した方がブロッコリーの味が濃厚でした。ただつぼみのパサパサした食感は結構気になります。
茹でたものは逆に食感はしっかり柔らかくなっていてよかったのですが、味は薄くて水っぽさもありました。
どちらも一長一短があったのですが、蒸したほうに関しては、味はレンジで加熱したものには少し劣りますが、それでも比較的ブロッコリーの味はしっかりあり、またつぼみも十分に蒸気を吸っていてしっかりと柔らかくなっていました。
食感と味と総合的に見たら蒸したものが最もよかったです。なので個人的にはブロッコリーの加熱調理では蒸す方法をおすすめします。