HOME > 食品を上手に冷凍保存・解凍する方法 > ブロッコリーを生のまま丸ごと1本冷凍保存したら味や食感はどうなる?検証したら驚きの結果に!
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ブロッコリーを冷凍する場合は通常、茹でた後に冷凍保存しますが、生のまま丸ごと1本冷凍保存したら味や食感はどうなるのでしょうか。気になったので実際に試してみることにしました。
まずはこちらが買ってきたばかりの生のブロッコリーです。つぼみは濃い緑色でハリもあり、茎もきれいな緑色で変色も見られません。
こちらを金属トレイの上に乗せて冷凍保存します。金属トレイは熱伝導率が高いので、乗せて冷凍保存することで急速冷凍することができます。
ある程度しっかりと冷凍できたら、今度は冷凍用の保存袋に入れなおしてそのまま冷凍保存します。
こちらは冷凍して2週間たったブロッコリーです。冷凍しているのでつぼみの部分にも霜がかかって白っぽくなっています。あと冷凍すると蕾がぽろぽろと落ちやすくなります。落ちたつぼみが皿の上に散らばっているのがわかるかと思います。
生のブロッコリーと比べるとこんな感じです。左は生のブロッコリーで右は冷凍したブロッコリーです。白く霜がついている様子がよくわかるかと思います。
また冷凍したことで固くなって音もコンコンと金属音に近い音になっています。ちなみに生のブロッコリーの場合は叩いてみても鈍い音でコンコンとした音ではありません。こちらを解凍してみることにします。
生のブロッコリーを冷凍したので、まだ火が入っていません。なので流水解凍ではなく、加熱解凍で解凍していきます。まずは鍋に水を入れ、水1リットルに対して大さじ1の塩を加えて火にかけます。
沸騰したら冷凍した生のブロッコリーの茎の部分をつけて1分ほど茹でます。 茹でる前につぼみと茎を切り離したいところですが、冷凍のままだと固すぎるので、まずは茎だけ茹でます。
茹でたら取り出して、茎とつぼみの部分をカットします。
茎の表面部分はすじっぽいのでカットして取り除きます。
さらに火が入りやすいようにこのように板状にカットします。
再び沸騰したお湯にカットしたつぼみと切り分けた茎を入れて3分ほど茹でます。
それでは実際に茹でた冷凍した生のブロッコリーを食べて見ることにします。まずはつぼみの部分です。食べて見たところ意外にもブロッコリーの味はちゃんとしました。
ただ青っぽさが結構あって、後味があまりよくなく、そんなにおいしくはありませんでした。まあ食べられないことはないぐらいな感じです。食感は大分しんなりとしていました。
一方こちらはその日に買ってきたブロッコリーを茹でたものです。こちらは濃厚なブロッコリーの味がして、青っぽさなども全然なくておいしかったです。食感も適度にシャキシャキとしてよかったです。
それぞれの味や食感の違いをまとめるとこんな感じです。
次は生のまま冷凍したブロッコリーの茎の方を茹でたものを食べて見ました。こちらもややブロッコリーの味はちゃんとあるのですが、青っぽさがあって味はいまいちでした。食感はだいぶ柔らかくなっていました。
一方こちらはその日に買ってきたブロッコリーの茎を茹でたものです。こちらは青っぽさは全然なくてブロッコリーの味がしっかりあっておいしかったです。食感も適度にコリコリとしてよかったです。
それぞれの味や食感の特徴をまとめるとこんな感じです。
今回の検証についてはこちらの動画でも取り上げているので、よかったら合わせて参考にしてみてください。
ちなみにブロッコリーを冷凍保存する場合は、ブロッコリーの蕾と茎を切り分け、つぼみは食べやすい大きさにカットします。
茎は固い皮の部分をカットしてから板状に切り分けます。
こちらを上記と同じように塩ゆでします。ゆで時間は2分です。茹でたら冷めるまで待ってから冷凍用保存袋に入れ、冷凍保存します。これで1カ月は保存が可能です。
詳しくはブロッコリーの冷凍保存、生、茹で、レンジのどれが正解なのかを検証してみたで解説しているので、併せて参考にしてみてください。
今回はブロッコリーを生のまま丸ごと冷凍保存したら、味や食感はどうなるのかを検証してみました。
結果はブロッコリーの味もそれなりにあって食べれないことはありませんが、青っぽさも結構あるので通常のブロッコリーを茹でたものに比べるとだいぶ味や食感は落ちます。
なのでやはりブロッコリーは生のまま冷凍保存はせず、一度加熱調理してから冷凍した方がよさそうです。