HOME > 食材の見分け方・選び方 > アスパラガスの見分け方・選び方、おいしさと鮮度を見分けるコツを紹介!
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アスパラガスはヨーロッパ原産の野菜の一つです。日本で本格的に栽培されるようになったのは大正時代以降で、茹でてサラダや付け合わせにした、ベーコンと一緒に炒めて食べるとおいしいです。
今回はこのアスパラガスの見分け方・選び方をただ解説するのではなく、鮮度のいいものと悪いものでどのような差があるのかを、実際に写真付きで並べて比較しながら詳しく解説します。
アスパラガスの旬は3月から7月で、通年ではハウス栽培されたものやオーストラリア、メキシコなどからの輸入品が多く出回ります。おもな産地は北海道、佐賀、長野、熊本、長崎などです。
穂先が密集して締まったものが良品です。このようにしっかりと締まっています。
鮮度が落ちてくると穂先が開いてきます。
並べるとこんな感じです。左がつぼみがよく締まったアスパラガスで、右はつぼみが開いてきたアスパラガスです。右はつぼみが開いてよれてきているのがわかるかと思います。
ちなみに色が変色してくると味も薄味になりおいしくなくなってくるので、つぼみが緑で鮮度のいいうちに食べるようにしましょう。
穂先がピンとしていてしおれていないものがいいです。
アスパラガスにはオスとメスがあるのを知っていますか。このように穂先が締まっているのがメスです。
こちらはアスパラガスのオスです。このように穂先が開き気味でしっかりしまってはいません。味の方はメスの方がやや濃くて、食感もメスの方が柔らかいので選ぶならメスがおすすめです。
実際に茹でて食べてみた味や食感の感想についてはアスパラガスはオスとメス、選ぶならどっちが正解?見分け方と味や食感の違いを解説でも詳しく解説しているので、こちらも参考にしてみてください。
アスパラガスも保存の仕方が悪いとこのように穂先にしろい羽毛のようなカビが生えてきます。こうなると食べられません。この部分はよく見て確認してみてください。
鮮度のいいものならこのように穂先もきれいで、カビなども見られません。
並べてみるとこんな感じです。左は穂先が奇麗なアスパラガスで、右は穂先にカビの生えたアスパラガスです。並べるとカビの有無がよくわかるかと思います。
アスパラガスは水分が蒸発しやすく鮮度の落ちやすい野菜です。鮮度のいいものはこのように穂先の下の首の部分もしっかりと太いです。
鮮度が落ちてくるとまず穂先の下の首の部分から痩せてきます。首が細くなっていないものを選びましょう。
並べるとこんな感じです。左が首の太いアスパラガスで、右は首の細いアスパラガスです。太さが全然違うのがわかるかと思います。
全体的に緑が鮮やかで変色のないものがいいです。
鮮度のいいものは表面もハリつやがあり、なめらかです。
一方乾燥したり鮮度が落ちてくるとこのように筋がしわがよってきます。
並べるとこんな感じです。左が表面がなめらかなアスパラガスで、右はすじやしわの寄ったアスパラガスです。
はかまの形がほぼ三角形で均一に並んでいるものがいいです。
鮮度のいいものは茎の太さが一定で、全体的にまっすぐ伸びています。
一方鮮度が落ちてくると穂先の部分から痩せていき、全体的に曲がっていきます。鮮度が落ちると茎が筋っぽくなり、甘みが薄れます。
並べるとこんな感じです。左がまっすぐに伸びたアスパラガスで、右は先から曲がってきているアスパラガスです。
アスパラガスは水分の蒸発の早いのが特徴です。切り口がまだみずみずしいものが良品です。
乾いていたり、変色していたり、スポンジ状になっているものは鮮度が落ちていて、また食感もあまりよくはありません。
並べるとこんな感じです。左が断面がみずみずしいアスパラガスで、右は断面の乾燥しているアスパラガスです。右は乾燥だけでなく形も歪んで来ています。
アスパラガスの切り口も保存の仕方によってはこのように溶けてきてしまいます。溶けた断面も先の方をカットすればまだ使えますが、なるべくなら溶けていないものを選びましょう。
ちなみにこちらは切り口の奇麗なアスパラガスです。
並べるとこんな感じです。ちなみに断面が溶けてしまった保存の失敗談についてはアスパラガスが溶けた!この保存法だけはやっちゃダメ、ちなみにまだ食べれるの?でも詳しく解説しているので、こちらも参考にしてみてください。
茎の切り口が丸いものがいいです。上でも述べましたが鮮度が落ちるとハリがなくなり形も歪んできます。
触ってみてしっかりとハリや固さのあるものがいいです。スが入ってくるとハリがなくなってきます。
ハリがなくなるとこのように左右に曲げると曲がってしまうぐらい柔らかくなってきます。
並べるとこんな感じです。左がハリや固さのあるアスパラガスで、右は柔らかくなってきたアスパラガスです。アスパラガスは水分が抜けてくると柔らかくなってきます。
また以下ではアスパラガスの見分け方・選び方を動画で解説しているので、併せて参考にしてみてください。
ちなみに鮮度が落ちてしわがよって柔らかくなってきたアスパラガスも、再びハリや固さを復活させる方法はあります。詳しくはしなびたアスパラガスが元通りになるの?復活術、再生術を検証しますで解説しています。
以下の動画でもその効果を検証しています。
おいしいアスパラガスを買ってきても腐らせてしまっては元も子もありません。そこでアスパラガスの保存方法についても紹介します。アスパラガスは乾燥しやすいの新聞紙で包んだ後霧吹きなどで軽くしめらせ、ポリ袋に入れて軽く口をしめて、冷蔵庫の野菜室で立てて保存します。これで5日ほど保存ができます。
ほかにも茹でてから冷凍保存してもいいです。茹でて冷めたら水けをふき取り、用途に合わせてカットしてから冷凍用保存袋に入れて冷凍保存します。これで1か月は持ちます。くわしくはアスパラガスの保存方法が本当に効果があるのかを検証してみたら驚きの結果に!で解説しています。
以下ではアスパラガスの方法について動画で解説しているので、併せて参考にしてみてください。
最後にアスパラガスを見分ける際に、チェックするポイントをまとめてみます。アスパラガスは穂先がピンとしてしっかりと締まっているもの、緑色が鮮やかなもの、はかまの形がほぼ三角で均一に並んでいるものがいいです。
穂先の下の首の部分がやせていなくて全体的に太さが均一なものも良品です。切り口を見て丸くてみずみずしいもの、触ってみてハリがあるものもいいです。
アスパラガスのチェックの流れ