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 | 水道水1リットル、コップ1杯だといくら?ミネラルウォーターと比べてどのくらい安い?
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はじめに
蛇口をひねるだけで出てくる水道水は、暮らしにはなくてはならないものですが、1リットルあたり、コップ1杯(200ml)あたりでどのくらいの料金なのかは案外知らないものです。そこで今回は水道水1リットル、コップ1杯でいくらになるのかを実際に調べていきます。
水道水1リットル、コップ1杯での水道代は?
水1リットルの水道代は?
水道料金は各自治体でも変わり、また世帯人数よっても水道料金の単価は変わってきます。そこで今回は世帯人数ごとに細かく1リットルあたりとコップ1杯あたりでどのくらいの水道代になるかを見ていきますが、まずは大体の範囲を東京都水道局と大阪市水道局を例に紹介します。
水1リットルあたりだと東京都水道局は0.119円〜0.133円で、大阪市水道局だと0.105円〜0.127円です。ちなみに下の画像は2リットルサイズのペットボトルに、水道水が1リットル入ったものです。目盛りは0.1mlまで表示していて、下の画像では1000.0mlと表示されています。リットルに直せば1リットルになります。
コップ1杯の水道代は?
コップ1杯の水道代は東京都水道局では0.023円〜0.026円で、大阪市水道局だと0.021円〜0.025円です。ちなみに下の画像はコップ1杯(200ml)の画像です。
水道料金の計算方法
東京都水道局の料金体系
まず水道代を計算するために水道水の料金の計算方法についてみていきます。水道料金は市町村単位の自治体ごとに異なりますが、料金体系や計算方法自体はどの自治体もそれほど差はありません。そこで東京都水道局の料金体系と水道料金、大阪市水道局の料金体系と水道料金を見ていくことにします。
まずは東京都水道局の料金体系です。東京都水道局は基本料金と従量料金の2つからなります。基本料金は契約するメーターの口径の太さごとに決まります。
(東京都水道局 基本料金 2020/03/03付)
メータ口径
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基本料金
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13mm
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860円
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20mm
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1170円
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25mm
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1460円
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30mm
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3435円
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40mm
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6865円
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50mm
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20720円
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75mm
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45623円
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(東京都水道局 従量料金 メータ口径13mm〜25mm 2020/03/03付)
使用水量
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1m3ごとの単価
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1〜5m3
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0円
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6〜10m3
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22円
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11〜20m3
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128円
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21〜30m3
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163円
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31〜50m3
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202円
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51〜100m3
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213円
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101〜200m3
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298円
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大阪市水道局の料金体系
次に大阪市水道局の料金体系を見ていきます。大阪市水道局の場合も基本料金と従量料金なのは同じですが、基本料金は一律850円(税抜き)となっています。それから東京都水道局のような1〜5m3の間は従量料金は無料といった設定はなく、最初から従量料金がかかります。
10m3使った時の料金は東京都水道局の場合は970円で、大阪市水道局の場合は950円でそれほど差はありません。
(大阪市水道局 従量料金 2020/03/03付)
使用水量
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1m3ごとの単価
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1〜10m3
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10円
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11〜20m3
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97円
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21〜30m3
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124円
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31〜50m3
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168円
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51〜100m3
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230円
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101〜200m3
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293円
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201〜1000m3
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342円
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1リットル、コップ1杯の水道代を計算するには
世帯人数ごとの1月の平均使用水量は?
上記で見た通り水道料金は使う量に応じて、従量料金の単価があがる仕組みとなっています。なので世帯人数によって水道水1リットル当たりの単価も変わってきます。そこで世帯人数ごとの1か月の使用水量の平均をまずは調べます。
次に各世帯人数ごとの平均使用水量での水道料金を計算します。その水道料金を平均使用水量で割れば1リットル当たりの水道代が計算できます。さらにそれを0.2かけにすればコップ1杯(200ml)あたりの水道代がわかります。
各世帯人数ごとに平均使用水量については東京都水道局 平成28年度生活用水実態調査を参考にします。調査によると世帯平均での1ヶ月の水使用量は1人世帯: 8.2m3 2人世帯:15.9m3 3人世帯:20.4m3 4人世帯:24.3m3 5人世帯:28.5m3となっています。
世帯人数別1カ月当たりの使用水量
世帯人数 | 使用水量 | 1人当たり使用水量 |
1人 | 8.2立方メートル | 8.2立方メートル |
2人 | 15.9立方メートル | 7.9立方メートル |
3人 | 20.4立方メートル | 6.8立方メートル |
4人 | 24.3立方メートル | 6.1立方メートル |
5人 | 28.5立方メートル | 5.7立方メートル |
6人以上 | 33.9立方メートル | 5.6立方メートル |
1人世帯の水道水1リットル、コップ1杯での水道代は?
東京都水道局の1リットル、コップ1杯での水道代は?
それではまずは1人世帯の1か月の水道代と、そこから水道水1リットル、コップ1杯分での水道代を計算してみます。まずは東京都水道局の場合です。1人世帯の1か月の平均水使用量は約8立方メートルです。
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料金
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基本料金
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メータ口径13mm
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860円
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6〜8m3
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22 × 3 = 66
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66円
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消費税
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92円
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合計
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860 + 66 + 92 = 1018
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1018円
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1L当りの単価
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1018 % 8000 = 0.127
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0.127円
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コップ1杯当りの単価
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1018 % 8000 × 0.2 = 0.025
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0.025円
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東京都水道局の場合は1人世帯で1か月の水道料金は1018円です。1リットルあたりだと0.127円、コップ1杯(200ml)あたりだと0.025円です。
大阪市水道局の1リットル、コップ1杯での水道代は?
次は大阪市水道局の1か月の水道代と、そこから水道水1リットル、コップ1杯分での水道代を計算してみます。
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料金
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基本料金
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850円
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1〜10m3
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10 × 8 = 80
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80円
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消費税
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93円
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合計
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850 + 80 + 93 = 1023
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1023円
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1L当りの単価
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1023 % 8000 = 0.127
|
0.127円
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コップ1杯当りの単価
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1023 % 8000 × 0.2 = 0.025
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0.025円
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大阪市水道局の場合は1か月あたりの水道代は1023円で、若干東京都よりも高いですが、1リットル当たりでは0.127円、コップ1杯あたりでは0.025円と同じ水道代となりました。
2人世帯の水道水1リットル、コップ1杯での水道代は?
東京都水道局の1リットル、コップ1杯での水道代は?
次に2人世帯の1か月の水道代と、そこから水道水1リットル、コップ1杯分での水道代を計算してみます。まずは東京都水道局の場合です。2人世帯の1か月の平均水使用量は約16立方メートルです。
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料金
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基本料金
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メータ口径13mm
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860円
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6〜10m3
|
22 × 5 = 110
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110円
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11〜16m3
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128 × 6 = 768
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768円
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消費税
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173円
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合計
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860 + 110 + 768 + 173 = 1911
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1911円
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1L当りの単価
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1911 % 16000 = 0.119
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0.119円
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コップ1杯当りの単価
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1911 % 16000 × 0.2 = 0.023
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0.025円
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東京都水道局の場合は2人世帯で1か月の水道料金は1911円です。1リットルあたりだと0.119円、コップ1杯(200ml)あたりだと0.023円です。
大阪市水道局の1リットル、コップ1杯での水道代は?
次は大阪市水道局の2人世帯のの1か月の水道代と、そこから水道水1リットル、コップ1杯分での水道代を計算してみます。
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料金
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基本料金
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850円
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1〜10m3
|
10 × 10 = 100
|
100円
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11〜16m3
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97 × 6 = 582
|
582円
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消費税
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153円
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合計
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850 + 100 + 582 + 153 = 1685
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1685円
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1L当りの単価
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1685 % 16000 = 0.105
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0.105円
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コップ1杯当りの単価
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1023 % 8000 × 0.2 = 0.021
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0.021円
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大阪市水道局の場合は2人世帯で1か月あたりの水道代は1685円で、こちらは東京都の1911円よりも226円も安いです。1リットル当たりでは0.105円、コップ1杯あたりでは0.021円で、どちらも東京との値段よりも安くなりました。
3人世帯の水道水1リットル、コップ1杯での水道代は?
東京都水道局の1リットル、コップ1杯での水道代は?
次に3人世帯の1か月の水道代と、そこから水道水1リットル、コップ1杯分での水道代を計算してみます。まずは東京都水道局の場合です。3人世帯の1か月の平均水使用量は約20立方メートルです。
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料金
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基本料金
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メータ口径13mm
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860円
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6〜10m3
|
22 × 5 = 110
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110円
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11〜20m3
|
128 × 10 = 1280
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1280円
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消費税
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225円
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合計
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860 + 110 + 1280 + 225 = 2475
|
2475円
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1L当りの単価
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1911 % 20000 = 0.123
|
0.123円
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コップ1杯当りの単価
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1911 % 16000 × 0.2 = 0.024
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0.024円
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東京都水道局の場合は3人世帯で1か月の水道料金は2475円です。1リットルあたりだと0.123円、コップ1杯(200ml)あたりだと0.024円です。
大阪市水道局の1リットル、コップ1杯での水道代は?
次は大阪市水道局の3人世帯のの1か月の水道代と、そこから水道水1リットル、コップ1杯分での水道代を計算してみます。
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料金
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基本料金
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850円
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1〜10m3
|
10 × 10 = 100
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100円
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11〜20m3
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97 × 10 = 970
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970円
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消費税
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192円
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合計
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850 + 100 + 970 + 192 = 2112
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2112円
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1L当りの単価
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2112 % 20000 = 0.105
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0.105円
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コップ1杯当りの単価
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1023 % 8000 × 0.2 = 0.021
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0.021円
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大阪市水道局の場合は3人世帯で1か月あたりの水道代は2112円で、こちらは東京都の2475円よりも363円も安いです。1リットル当たりでは0.105円、コップ1杯あたりでは0.021円で、どちらも東京との値段よりも安くなりました。
4人世帯の水道水1リットル、コップ1杯での水道代は?
東京都水道局の1リットル、コップ1杯での水道代は?
最後に4人世帯の1か月の水道代と、そこから水道水1リットル、コップ1杯分での水道代を計算してみます。まずは東京都水道局の場合です。4人世帯の1か月の平均水使用量は約24立方メートルです。
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料金
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基本料金
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メータ口径13mm
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860円
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6〜10m3
|
22 × 5 = 110
|
110円
|
11〜20m3
|
128 × 10 = 1280
|
1280円
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21〜24m3
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163 × 4 = 652
|
652円
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消費税
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290円
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合計
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860 + 110 + 1280 + 652 + 290 = 3192
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3192円
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1L当りの単価
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392 % 24000 = 0.133
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0.133円
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コップ1杯当りの単価
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1911 % 16000 × 0.2 = 0.026
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0.024円
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東京都水道局の場合は4人世帯で1か月の水道料金は3192円です。1リットルあたりだと0.133円、コップ1杯(200ml)あたりだと0.026円です。
大阪市水道局の1リットル、コップ1杯での水道代は?
次は大阪市水道局の4人世帯のの1か月の水道代と、そこから水道水1リットル、コップ1杯分での水道代を計算してみます。
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料金
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基本料金
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850円
|
1〜10m3
|
10 × 10 = 100
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100円
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11〜20m3
|
97 × 10 = 970
|
970円
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21〜24m3
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124 × 4 = 496
|
496円
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消費税
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241円
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合計
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850 + 100 + 970 + 496 + 241 = 2657
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2657円
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1L当りの単価
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2657 % 24000 = 0.110
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0.105円
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コップ1杯当りの単価
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1023 % 8000 × 0.2 = 0.022
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0.021円
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大阪市水道局の場合は4人世帯で1か月あたりの水道代は2657円で、こちらは東京都の3192円よりも535円も安いです。1リットル当たりでは0.110円、コップ1杯あたりでは0.022円で、どちらも東京との値段よりも安くなりました。
水道代一覧表
それではいったん見やすいように東京都水道局と大阪市水道局の世帯人数ごとの1か月の電気代、1リットル当たりの水道代、コップ1杯の水道代を一覧表にしてまとめてみます。
世帯数別1か月の水道料金
世帯人数 | 東京都水道局 | 大阪市水道局 |
1人 | 1018円 | 1023円 |
2人 | 1911円 | 1685円 |
3人 | 2475円 | 2112円 |
4人 | 3192円 | 2657円 |
1か月の水道代は1人世帯の場合はほとんど差はありませんが、2人世帯以上になると大阪市水道局のほうが安くなります。
世帯数別1リットル当たりの水道代
世帯人数 | 東京都水道局 | 大阪市水道局 |
1人 | 0.127円 | 0.127円 |
2人 | 0.119円 | 0.105円 |
3人 | 0.123円 | 0.105円 |
4人 | 0.133円 | 0.110円 |
1リットル当たりの水道代は1人世帯よりも2人世帯、3人世帯のほうが東京都水道局、大阪市水道局のどちらも安くなっています。ただ東京都水道局では4人世帯になると1人世帯よりも高くなります。
世帯数別コップ1杯(200ml)当たりの水道代
世帯人数 | 東京都水道局 | 大阪市水道局 |
1人 | 0.025円 | 0.025円 |
2人 | 0.023円 | 0.021円 |
3人 | 0.024円 | 0.021円 |
4人 | 0.026円 | 0.022円 |
こちらも1リットルの時と同じで1人世帯よりも2人世帯、3人世帯が安く、東京都水道局の場合は4人世帯が一番高くなります。
その他の地域の水道代は?
東京や大阪だけでなくその他の主要都市の水道代も気になるところです。そこで平成26年度のものですが口径20mm、24m3使用した際の各主要都市の水道局の水道料金を紹介します。下の表を見ると大阪市は全国的に見ても水道代が安いのがわかるかと思います。
一方で福岡や札幌などは他の主要都市と比べると割高なのがわかります。単純計算ですが札幌市は大阪市の1.75倍、福岡市は1.66倍になります。大阪市の1リットル当たりの水道料金0.105円を1.75倍すると札幌市の1リットル当たりの水道代は0.183円、福岡市は1.66倍で0.174円となります。
コップ1杯なら大阪市は0.021円ですが、札幌市は0.036円、福岡市は0.034円となります。
都市名
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水道料金
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東京都
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3414円
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札幌市
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4579円
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横浜市
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3628円
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名古屋市
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3777円
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大阪市
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2609円
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福岡市
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4343円
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まとめ
今回は1リットル当たりの水道代、コップ1杯(200ml)あたりの水道代を東京都水道局と大阪市水道局を例に調べてみました。水道代は1リットルでも0.105円〜0.133円ほどで、コップ1杯なら0.021円〜0.026円ほどです。
市販のミネラルウォーターは2リットルサイズのもので100円前後します。1リットルなら50円前後です。50円と0.1円では500倍の差があります。
お風呂の浴槽に水をためて1回で200mlとして、水道なら21円ほどですが、ミネラルウォーターなら10000円もかかってしまいます。水道代がミネラルウォーターに比べていかに安いかがわかるかと思います。
この記事を書いた人

生活知恵袋
生活知恵袋の管理人で管理人の名前も生活知恵袋といいます。料理雑学研究家です。2002年より当サイトを運営。野菜を中心に食品に関する見分け方や保存方法などを、実際の検証とともに解説した記事を多数執筆。光熱費や水道代の節約、衣服や住まい、掃除に関する豆知識も紹介。
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