生活知恵袋


洗濯機の水使用量



2016年5月4日調べ


洗濯機の1回の水使用量を水槽式、ドラム式、ななめドラム式の3つのタイプごとに見て行きます。
容量は4人家族を目安とした8kgサイズの物を集計対象としています。


洗濯機の画像





洗濯機の水使用量を計算する前に



各数値について

年間水使用量は2日に1回使うとして計算しました。
365 % 2 = 182日



水道料金について

水道料金は1リットル当り0.13円で計算しています。
各自治体ごとに水道料金は違いますのであくまで参考程度に御覧ください。



洗濯機のタイプ

■水槽式
縦向きの洗濯槽。洗濯槽底にあるパルセータが回転し、水流の回転力で洗浄するので使用水量は比較的多め。運転時間は短め。

■ドラム式
洗濯槽が横になっている。洗濯物を上に持ち上げ下に落とすような「たたき洗い」が特徴。機械洗いのなかでは一番やさしい洗い方。使用水量も比較的少なくてすむ。運転時間は長め。

■ななめドラム式
欧米ではドラム式が主流であったのに対し、日本で縦型の水槽式がこれまで一般的だったのは日本の狭い住環境が大きな要素で、横向きのドラム式だと洗濯物の出し入れが不便だというのがありました。これを改良したのがドラム式でも取りやすくて便利なななめドラム式です。



ドラム式の使用水量

ドラム式洗濯機の中には、使用水量が「洗濯時」と、「洗濯〜乾燥時」の2つで
表示されている場合があります。

こうしたケースでは乾燥に除湿効果の高い「水冷除湿方式」という方式を採用しており、
冷却用に大量の水が必要になります。



調査サイズと種類の変更

まず調査する容量ですが、これまでは8kgサイズのものを対象にしてきましたが、今回(2016年)の調査ではドラム式洗濯機では8kgのものはほとんどなく、9kgの商品が多かったことから、ドラム式は今回は9kgの商品を調査しました。それにあわせて水槽式も8kgとさらに9kgの両方を調査しました。

またドラム式はこれまでは横型とななめ型の商品でそれぞれ調査してきましたが、2016年時ではななめ型ドラムが大半で、横型のドラムはあまり多くはなかったことから、ななめ型ドラムに絞って調査しました。まとめると今回調査したのは8kgと9kgの水槽式と9kgのななめドラム式の洗濯機です。



標準仕様水量で比較

今回はメーカーが発表している標準仕様水量の値を使って平均使用水量を計算しています。濯機には標準コース、手洗いコース、スピードコースなど様々のコースがありますが、標準コースで一定の洗濯物を1回洗濯した際にかかる水の量が標準仕様水量です。乾燥でも水を使用するタイプの洗濯機では、洗濯のみと洗濯〜乾燥の2種類の使用水量が掲載されています。



参考

ビックカメラ.com
ヨドバシカメラ
各電機メーカーなど




洗濯機のタイプ別に水道代を検証



水槽式


・2005年度調査(8kg)
1回当り平均水使用量
122
年間の平均水使用量
(122 × 182 = 22204)
22,204
水道代換算
(122 × 0.13 = 16)
16
年間水道代
(16 × 182 = 2912)
2,912


・2016年度調査(8kg)
1回当り平均水使用量
98
年間の平均水使用量
(98 × 182 = 17836)
17,836
水道代換算
(98 × 0.13 = 13)
13
年間水道代
(13 × 182 = 2366)
2,366


・2016年度調査(9kg)
1回当り平均水使用量
100
年間の平均水使用量
(100 × 182 = 18200)
18,200
水道代換算
(100 × 0.13 = 13)
13
年間水道代
(13 × 182 = 2366)
2,366

前回の調査から11年がたちましたが、水槽式の洗濯器の一回の水使用料は平均して98Lと前回から20リットル以上減少しています。水槽式においては節水技術がかなり進んだことがわかります。年間の水使用料にすると4000リットル以上削減できます。メーカーは水槽式でもまだまだ節水技術に力を入れていることがわかります。

ななめドラム型の洗濯機と比較しやすいよう、今回は9kgのサイズでも調査しました。結果使用水量はそれほど差はありませんでした。

前回の記事
調査結果からもドラム式に比べ使用水量が多めだということがわかります。
参照メーカー
今回:日立、パナソニック、AQUA、シャープ、東芝
前回:サンヨー、三菱、シャープ、東芝、日立、ナショナル




ドラム式

1回当り平均水使用量
95
年間の平均水使用量
(95 × 182 = 17290)
17,290
水道代換算
(95 × 0.13 = 12)
12
年間水道代
(12 × 182 = 2184)
2,184
横型よりもななめドラム型の商品が非常に多いので今回はななめドラム型のみ調査しています。

前回の記事
使用水量は水槽式に比べ少なめです。
参照メーカー
東芝、サンヨー





ななめドラム式


・2005年度調査(8kg)
1回当り平均水使用量
72
年間の平均水使用量
(72 × 182 = 13104)
13,104
水道代換算
(72 × 0.13 = 9)
9
年間水道代
(9 × 182 = 1638)
1,638

・2016年度調査(9kg)
1回当り平均水使用量
69
年間の平均水使用量
(69 × 182 = 12558)
12,558
水道代換算
(69 × 0.13 = 9)
9
年間水道代
(9 × 182 = 1638)
1,638

11年前と比較してサイズが8kgから9kgに増えた上で平均使用水量は若干減少しているので、節約技術は進んでいるようですが水槽式ほど大きな変化ではありません。もともとドラム式は水槽式よりも使用水量は少なく、今回の調査でもまだまだその差は大きいようです。節水を重視するならやはりドラム式が有利だといえるでしょう。

前回の記事
使用水量は最も少ないです。 ただし通常のドラム式のものでも商品によって 使用水量に幅があり、70L代の物もいくつかあるので、 とくべつななめドラム式だから使用水量が少ないということでもないようです。
参照メーカー
前回:ナショナル、東芝
今回:東芝、パナソニック、日立、AQUA、シャープ







最終更新日 2016/05/04
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この記事を書いた人

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生活知恵袋の管理人で管理人の名前も生活知恵袋といいます。料理雑学研究家です。2002年より当サイトを運営。野菜を中心に食品に関する見分け方や保存方法などを、実際の検証とともに解説した記事を多数執筆。光熱費や水道代の節約、衣服や住まい、掃除に関する豆知識も紹介。

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