![]() | 価格の安い塩と高い塩で何が違うの?天然塩と精製塩の違いとは?実際に食べ比べてみたら意外な事実が! | |

料理には欠かせない調味料の一つである塩ですが、価格の安いものから高いものまでさまざまな種類があります。
そこで今回価格の安い塩と高い塩を買ってみて、何が違うのかをくわしく見ていくことにします。また実際に食べてみた味の違いも解説します。
まず最初に塩の種類についてみていきます。まず塩は原料の違いで岩塩、湖塩、海塩の3つに分類されます。

岩塩とはかつて海だったものが閉じ込められて結晶化したものです。世界の生産量の6割を占めていて、欧米ではかなりメジャーです。価格もそれほど高くはありません。ただ日本では採れません。

湖塩は塩湖から作られる塩です。こちらは主に工業用に使われ、食用塩は希少で価格も高価です。

海塩は海水から作られる塩で、日本で作られる塩はこちらになります。
塩はほかにも製造方法により天然塩と精製塩、再生加工塩の3つに分類されます。
天然塩には岩塩や湖塩、海水の天日塩やせんごう塩などがあります。
天日塩とは海水を天日で乾燥させて結晶化させるものです。

海外だと広い土地や乾燥した気候を利用し、海水を引き入れ数年かけて結晶化させて作ります。人の手も殆ど入れずにほったらかしで大量に作れるので価格も安いです。
日本の場合も同様に天日で乾燥して作りますが、土地も限られ一度に作れる量も少なく、また人の手も多く加えて作るので価格も高めです。
せんごう塩とは海水を釜で煮詰めて作る塩です。釜で煮詰めて塩を結晶化させることを「せんごう」というのでこの方法で作った塩をせんごう塩といいます。

精製塩とはナトリウム濃度が99%以上の塩です。海水の塩分濃度は3%程で、そこから濃縮して塩を作るには時間も手間もかかります。
イオン交換膜を使うと海水からナトリウムイオンと塩素イオンを抽出できるので、濃縮効率が一気に高まります。また一度に大量に濃縮することも可能です。
さらにそのほかの不純物も除去できます。なので濃度の高い海水を作ることができます。こちらを釜で茹でて結晶化させます。こちらは短い期間で大量に作ることができ、燃料費なども抑えることができるので価格は圧倒的に安いです。
再生加工塩とは精製塩や海外の安い塩ににがりやミネラル成分などを足して煮詰め直したものです。天然塩よりも価格は安くて、精製塩よりも価格が高いのが特徴です。伯方の塩なども再生加工塩です。
ここまでは塩の種類について解説しましたが、実際に今回購入した安い塩と高い塩を見ていくことにします。
まずは価格の高い塩です。こちらは最進の塩といいます。山口県の海水から作られた塩です。価格は300g入りで税込み818円でした。

こちらは海水をじっくり平釜で煮詰めて作られたせんごう塩(天然塩)になります。

一方こちらは価格の安い塩です。日本海水の食塩です。価格は1kg入りで127円でした。300gだと38円です。価格の高い方は818円だったのでなんと20倍も価格が違います。

こちらはイオン膜と立釜、乾燥で作った精製塩ですが、精製塩がいかに価格が安いかがわかるかと思います。

それぞれの成分の違いについてみていきます。まずは高い方の塩です。こちらは100g中ににがり成分が7.2gとかなり多く含まれているのがわかります。

100g中の栄養成分を見てみると食塩相当量は84.1gで、カリウムが176mg、マグネシウムが563mg、カルシウムに至っては1.40gも含まれています。
塩の種類によってはカリウムの多いもの、マグネシウムの多いものなど別れるようです。こちらは特にカルシウムが豊富な塩のようです。
次は安い方の塩です。こちらはなんとその他ミネラルは含まれておらず、99%は食塩相当量となっています。

それでは実際に味の違いはあるのかどうかを食べ比べてみることにします。ちなみにナトリウム濃度が高いものは塩味、辛みがかなり強く、カルシウムが多いとそこに甘みが、カリウムだと酸味が、マグネシウムだと苦みが加わるようです。
まずは高い方の塩から舐めてみます。こちらは塩なのでまずしっかり塩味、辛みはあるのですが、ややマイルドな感じがします。

カルシウムが多いからと言って甘く感じるということはありませんが、カルシウムの甘みなどが加わって辛みがやや抑えられているのかもしれません。
ミネラル成分により通常の塩とは違うやや深みのある味わい、旨味やコクといったものを感じます。
次は安い方の塩を舐めてみます。こちらは塩味、辛みがかなり強くはっきりしています。塩味そのもの、ナトリウムそのものといった感じです。

味の違いをまとめるとこんな感じです。

今回の検証については以下の動画でも詳しく取り上げているので、併せて参考にしてみてください。
今回は安い塩と高い塩で何が違うのかを検証しました。塩の価格は製造の手間やコストなどが大きく反映しているようです。
また安い塩の場合はナトリウム濃度が高くてその他ミネラルが含まれていないので、塩味、辛みが強いのが特徴です。
一方高い塩の場合はナトリウムだけでなくその他のミネラルも豊富に含まれていて、塩味、辛みだけでなく味に深みがあって全体的にマイルドな塩味になっています。
高い塩には多くのミネラル成分により、安い塩にはない味わいがあります。料理でもその違いは生きてくると思います。
価格重視でいつも安い精製塩を購入されている方も、試しに一度高い塩を手に取ってみてはいかがでしょうか。
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公開日 2025/08/17
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