トマトは保存するなら冷蔵庫の冷蔵室よりも野菜室がいいといわれています。冷蔵庫の冷蔵室で長期間保存すると低温障害が起きてしまうそうです。
実際冷蔵室で保存するとどうなってしまうのか気になったので、今回検証してみることにしました。
ちなみに低温障害について解説すると、トマトの保存の適温は7度から10度くらいだそうです。で野菜室の温度は5〜10度で、冷蔵室は0〜5℃なので、冷蔵室で保存すると温度が低すぎて実が柔らかくなったり、味や食感が落ちてしまうそうです。
それでは実際に検証してみることにしましょう。まずは保存の仕方を解説します。このようにトマトをポリ袋に入れ軽く口を締めます。へたを下にしてこれを冷蔵室で保存します。
初日の状態はこんな感じです。色つやもよく、ハリもあり、へたもピンとしています。
こちらは3日目です。そんなに大きな変化は見られません。
こちらは1週間目です。見たところそこまで変化は見られません。
こちらは2週間目です。へたは少し白くなってる部分が見られますが、果実はほとんど変化は見られません。
2週間目までの変化を並べてみるとこんな感じです。へたはやや白い点のような部分も見られますが、赤い果実には特に変化は見られません。
こちらは反対側の初日です。
こちらは3日目です。特に変化はありません。
こちらは1週間目です。一部で少し凹みが見られます。
こちらは2週間目です。へこんできた部分がさらにはっきり目立ってきています。ただそれ以外の部分はそこまで変化はありません。
2週間目までの変化を並べてみるとこんな感じです。凹んでいる部分は徐々に目立ってきていますが、それ以外はほとんど変化がないのがわかるかと思います。
ちなみに固さの方はどうなっているのか確認してみましたが、このようにしっかりとハリや固さがあります。
予想では見た目も低温障害によりぶよぶよになり、触っても柔らかくなっているのかなと思っていたのですが、2週間冷蔵庫で保存しても一部で凹んだ部分は見られましたが、固さやハリにそこまで大きな変化は見られませんでした。
それから重さの変化を見ていくとこんな感じです。初日の重さは210.0gです。
そこから2週間目までの重さの変化はこんな感じです。3日目は209.8g(-0.1%)、1週間目は209.6g(-0.1%)、2週間目は208.9g(-0.6%)です。
ポリ袋に入れて乾燥対策をしっかりとしていたので、2週間たっても重さはそんなに変化していません。
経過日数 | 重さ(増減率) |
---|---|
初日の冷蔵室で保存するトマト | 210.0g |
3日目の冷蔵室で保存したトマト | 209.8g(-0.1%) |
1週間目の冷蔵室で保存したトマト | 209.6g(-0.1%) |
2週間目の冷蔵室で保存したトマト | 208.9g(-0.6%) |
比較のために同じようにポリ袋に入れ、冷蔵庫の野菜室で保存したものも見ていきます。
こちらは初日の状態です。
こちらは3日目です。特に変化は見られません。
こちらは1週間目です。特に変化は見られません。
こちらは2週間目です。一部色か濃くなっている部分が見られます。またへたも少し白くなってる部分が見られます。ただそれ以外はほとんど変化はありません。
2週間目までの重さの変化を並べてみるとこんな感じです。特に大きな変化が見られないのがわかるかと思います。
冷蔵室で保存したトマトと比べるとこんな感じです。見たところどちらもそんなに違いは見られません。
こちらは反対側の初日です。
こちらは2週間目です。凹みなども見られず特に変化はありません。
並べるとこんな感じです。左は野菜室で保存するトマトの裏側1日目で、右は2週間たったものです。並べても大きな変化がないのがわかるかと思います。
冷蔵室で保存したトマトの裏側と比べるとこんな感じです。こちらは冷蔵室の方に一部で凹んでいる部分が見られます。
ちなみに固さの方はどうなっているのか確認してみましたが、こちらもしっかりとハリと固さがありました。
それから重さの変化を見ていくとこんな感じです。初日の重さは218.6gです。そこから2週間目までの重さの変化はこんな感じです。
そこから2週間目までの重さの変化はこんな感じです。3日目は218.3g(-0.2%)、1週間目は217.7g(-0.5%)、2週間目は217.1g(-0.7%)です。
こちらも乾燥対策をしていたので、冷蔵室の時と同様重さはほとんど減っていません。
経過日数 | 重さ(増減率) |
---|---|
初日の野菜室で保存するトマト | 218.6g |
3日目の野菜室で保存したトマト | 218.3g(-0.2%) |
1週間目の野菜室で保存したトマト | 217.7g(-0.5%) |
2週間目の野菜室で保存したトマト | 217.1g(-0.7%) |
まずは冷蔵室で2週間保存したトマトを半分にカットしました。断面はこんな感じで特に傷んだ様子もなくきれいでみずみずしいです。
こちらを食べやすいようにカットしました。食べて見たところトマトの酸味や甘みはしっかりあり、おいしかったです。低温障害で味が落ちるのかと思っていたので意外でした。
次に野菜室で2週間保存したトマトを半分にカットしました。こちらも断面はきれいでみずみずしいです。
冷蔵室で保存したトマトの断面と比べるとこんな感じです。どちらもそんなに差は見られません。
冷蔵室で保存したトマトの断面と比べるとこんな感じです。断面に特に大きな違いは見られません。
次は実際に食べて見ることにします。こちらもしっかりとトマトの酸味や甘みがあり、おいしかったです。冷蔵室で保存したものと比べると若干こちらの方が味が濃い感じはありましたが、そこまで大きな差はありませんでした。
ちなみに今回の検証についてはこちらの動画でも取り上げているので、よかったら合わせて参考にしてみてください。
今回はトマトを冷蔵庫の冷蔵室で保存すると低温障害により変化がみられるのかどうかを検証してみました。結果は予想に反していて、冷蔵庫で2週間保存しても若干表面にへこんだ部分が見られましたが、しっかりとハリや固さもあり、大きく実がぶよぶよになって崩れるようなことはありませんでした。
ただ野菜室で保存したものは凹み自体見られませんでした。味の方もそこまで大きく落ちることもなく、おいしくいただけました。ただ野菜室の方が若干味が濃かったので、どちらか選ぶなら野菜室での保存をおすすめします。
野菜室がいっぱいで入りきれないときは、冷蔵室で保存しても見た目も味もそこまで落ちることもなく、おいしくいただけるので、冷蔵室で保存してもいいです。で野菜室が開いてきたら移し替えるといいでしょう。