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風邪の引き始めには


風邪に負けないための栄養管理
風邪薬は基本的にはウイルスと戦うためのものというよりも、風邪によりしょうじた症状を和らげるためのものです。ウイルスや細菌と直接戦うのは体の免疫機能です。 風邪の引き初めにはこれからしっかりと細菌やウイルスと戦うために、免疫物質のもとになるたんぱく質や、鉄・亜鉛・銅などのミネラル分をしっかりと取ることが大切です。 また白血球の活性促進や、ウイルス攻撃するナチュラルキラー細胞の活性を促進させるのビタミンCの摂取も心掛けたいものです。


風邪の兆候が見られたら
風邪の兆候が見られたらなるべく軽くすませるようにしたいものです。そのためには夜更かしや激しい運動、過労、深酒を避け、早く寝て安静に務めることが大事です。


水分を補給する
風邪をひくと発熱で汗をかくので、水分が不足しがちです。それと同時にナトリウムやカリウムなどの栄養分も失われるので、脱水症状を引き起こしやすくなります。ですからスポーツドリンクなどで栄養分と水分の両方を補給することが大事です。またのども炎症を起こしていますので水を飲むことで炎症を抑えることができます。たんがでる場合は切れもよくなります。


ビタミンCを補給する
ビタミンCは、細胞の接着剤として丈夫な組織を作るのに不可欠なコラーゲンを合成するのに必要な成分です。コラーゲンの働きにより肌のはりやつやもよくなり、傷の回復、とりわけかぜの場合はあれた粘膜の回復に力を発揮します。他にもビタミンCにはウイルスの増殖を抑えるインターフェロンの生成を増加させる働きもあります。インターフェロンはウイルスに感染した細胞から放出され、感染していないその他の細胞の抵抗性を高めるとともに、強力なウイルス除去作用のあるキラーT細胞を活性化させる働きがあります。


発熱も大事な防衛機能
発熱時にむやみやたらと解熱剤を飲むのはあまり好ましくありません。発熱もウイルスの活動を弱めるために必要なもので、のどの痛みも体がウイルスと戦っているからこそおこる症状です。またせきは風邪やウイルスなどを体外に排出しようとして起こります。くすりで症状おおさえて、一時的によくなったとしてもウイルス自体は身体に残ってしまいがちでかぜの治りが遅くなってしまいます。もちろん発熱やせきがひどい時は別ですが、症状が軽いうちからすぐに解熱剤に頼るのはよくありません。


汗をかいたら肌着を取り換える
発熱で体温が上昇し汗をかいたら、汗が染みこんだ肌着などは、そのままだとしみ込んだ汗が蒸発して体温も奪われてしまいます。体が冷めないように部屋を暖かくしてから、熱いお湯につけて絞ったタオルで汗を拭きとり、水分が残らないように乾いたタオルでふき、新しい肌着へと着替えます。


風邪には風寒型と風熱型がある
漢方の世界では風邪も風寒型、風熱型と2種類にわけてとらえています。風寒型とはゾクゾクっと寒気がするもの、風熱型はのどがカラカラして熱っぽいものと分けられてます。風寒型と風熱型ではそれぞれ対処の仕方が異なってきます。ひとつづつ見ていく事にします。


風寒型
風寒型はおもに寒気を伴うもので、症状には次のようなものがあります。 ゾクゾクっと寒気がする、背すじが寒い、手足が冷える、頭痛がする、首すじや肩がこる、 薄い水のような鼻水が出る。 風寒型では体を温める必要があります。また十分に温めたあとは汗を流すことで放熱を促すことも大事です。放熱ですが、あくまで自然に熱が上がって発汗するのが理想で、サウナや運動などで無理に汗を出そうとするのはかえって逆効果になります。それでは体を温めるのにはどのような方法があるのか見ていきます。

1、葛根湯を飲む
葛根湯には体を温める効果があるので、風寒型には効果的です。もともと葛根とは葛(くず)の根の深さ30儖幣紊良分をよく洗い、乾燥させたものです。市販のくず粉で作るくず湯にも体を温める作用があります。くず湯の作り方は小さじ1のくず粉を少量の水で溶き、そこにカップ一杯の熱湯を注ぎ、透明になるまでかき混ぜます。お好みで砂糖やおろししょうが、はちみつを加えてもいいでしょう。

2、足湯をする
風寒型の場合は体が冷えて熱を求めていますので、お風呂に入って体を温めるのも効果的です。ただし湯ざめしてしまうとかえって悪化してしまうので注意してください。お風呂に入るよりも手軽で意外に効果が高いのが足湯です。42度〜45度程のやや熱めのお湯に10分ほど足をつけておきます。末端から暖まりますので暖まった血液が全身にくまなく行き渡り、体の芯から温まります。湯冷めの心配もないので安心です。

3、食べ物で体を温める。
昔から玉子酒やしょうが湯などが風邪にいいとよく言いますが、確かにお酒やしょうがには体温をあげる働きがあるので風寒型の風邪には効果的です。新陳代謝を高めて発熱を促す食材というのが重要なのですが、とりわけしょうがには大きな発熱、発汗作用があります。他にも牛肉・豚肉・鶏肉、かぼちゃ、にんじん、唐辛子、りんごやまぐろ、いわしなどの食材が有効です。

4、卵酒をのむ
卵酒についてもう少し詳しく解説します。卵は栄養価の高い食品なので風邪をひいたときの栄養補給にも向いています。卵酒の作り方はまず鍋に酒を入れて沸騰させ、そこに卵を加えてすぐに火を止めかきまぜます。しょうがのすりおろしを加え湯のみに移して出来上がりです。お好みで砂糖を加えてもいいでしょう。卵酒は引き初めで微熱の時などに効果的ですが、熱が高いときはかえって悪化を招くこともあるので避けた方がいいでしょう。また卵アレルギーの方にもむいていません。


風熱型
風熱型はのどが乾燥してからからし、体が熱っぽくなるのが特徴です。おもな症状は、体が熱っぽい、寒気はあまり感じない、のどが痛い、のどが渇く、黄色いネバったたん、鼻水がでるなどです。風熱型はのどのはれ、炎症が症状の中心です。体内にたまった熱を外に逃がして炎症を鎮める必要があります。間違っても入浴や葛根湯などで、体温を上げてはいけません。炎症がさらにひどくなります。それから発汗もよくありません。発汗によって体内の水分が減少してしまうとさらに乾燥して炎症がひどくなります。発汗に気をつけるとともに、のどの潤いを保つためこまめに水分補給することも大事です。それでは具体的にどのような方法があるのか見ていきます。

1、わきの下に冷たいタオルをはさむ。
おでこに氷のうや水につけてよく絞ったタオルをつけるのが一般的ですが、わきの下には太い血管が通っているので体を冷やすのにはより効果的です。

2、のどの炎症にはねぎシップ
ねぎにはのどの発熱、腫れ、痛みなどの炎症性の症状を抑える働きがあります。ねぎシップのつくり方ですが、まずねぎの白い部分を10cmぐらいにきったものを3、4本用意します。それを軽く火であぶってしんなりさせます。あとはそれをカーゼかタオルで包んでのどにまきつけます。ねぎの成分がのどに浸透して炎症を静めてくれます。

3、だいこん湯
だいこんにはのどの渇きやのどの痛みを抑える働きがあるので、だいこん湯がおすすめです。作り方はコップにだいこんおろしを1/4いれ、おろししょうがを少々を加えて出来上がりです。おこのみではちみつやレモンのしぼり汁を入れてもいいでしょう。

4、食べ物で体を冷やす
体温を冷やしてくれる食材にもいろいろありますが、新鮮な野菜や果物は体温を下げるとともに水分補給でのどの潤いを回復させる働きもあります。中でも梨やリンゴは効果的で、熱によるのどの渇きを満たす働きがあります。他の食材では、かにやタコ、アサリやカキなども体温を下げるのによいです



※ 参考文献
新赤本 第六版家庭の医学
食べて治す医学大事典





最終更新日 2016/07/10
公開日 2004/03/02
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